アルカナ東京で福岡食材をフレンチ料理に。

食のトータルプロデューサー・井上です。

私は左です。

右の、私に似ているこのキャラクターは、「いちごエンジェル・ソクラテス」くん?さん?です。

東京駅から徒歩1分、KITTEの6階にある「アルカナ東京」で、JA全農ふくれんのイベントが開催されました。
福岡の様々な取り組みに関わらせて頂いておりますが、今回は初のフレンチ料理のイベントです。

福岡の野菜と果物とお肉がどのように変化をするのか興味深々です。

 

先に少しだけ、食材の紹介を致しますと、こちらは「博多な花・おいしい菜」

今注目の福岡野菜で、な花の横の葉の部分を掻くように収穫するので「かき菜」とも呼ばれます。

 

続いて、「かつお菜」 福岡のお雑煮には欠かせない葉野菜です。

そして、万能ねぎ。

福岡と言えば「万能ねぎ」と、我々業界人は瞬時に思い出します。
むかしむかし、関東では白ねぎしか食べられていなかった頃、
様々な苦労をして普及させたという逸話は今でも産地のブランディングの成功例として有名です。

 

他にもたくさんあるのですが、そろそろ料理に入りたいと思います!

お腹減った!

この乾杯のドリンクは、生のあまおうを裏ごししてスパークリングワインとミックスさせたもの。
1杯に2.5個のあまおうが使われていて、あまおうの美味しさが引き立っています。
これはあまおう入りのお酒ではなく、新しいあまおうの美味しい食べ方だと思いました。凄い美味しい。

 

今回のイベントは、日本酒とのマリアージュも楽しめるようになっています。
各料理にあった日本酒をシェフが選び一緒に出されます。

 

■Amuse bouche
かつお菜とおいしい菜のマリネ 黒トリュフ やりいかとマスタード
日本酒:若波 純米吟醸 壽限無(じゅげむ)

かつお菜とおいしい菜の苦みとマスタードの淡い刺激が良く合います。
もっとたっぷり食べたくなる美味しさです。

 

■Entree
はかた地どりモモ肉と軟骨の炭焼き 福岡県産鶏の卵
魚醤とメープルシロップ カレーオイル 酒粕のソースとリスフレ
たけのこ 博多蕾菜 えのき茸 ぶなしめじ
サラダ菜のエチュベ 生姜とクミン
日本酒:繁枡 特別純米酒

はかた地どりの軟骨の食感のおもしろさ、
ソースにカレー・魚醤・メープルシロップが使われて奥深い味になっています。
様々な素材を、ソースで上手に1つにまとめています。


中には程よく火が通った卵が。トローリとなるかなと思いましたが、
スプーンで切って食べられる程度に火が通ってます。

 

■Poisson
真鱈と白子 ほうれん草のガレット 博多すぃ~とん
カリフラワー 新ゴボウとセロリのクーリー
ケッパー ブール ノアゼット
日本酒:蜻蛉 特別純米酒

サクサクとした気持ち良い食感の新ゴボウと、
濃厚な白子、淡白な鱈、焦がしバターのソースを一気に口の中に放り込みます!幸せ!

 

■Granite
マスカルポーネチーズとほうじ茶のグラニテ
クランブル 富有柿 黒みりん 木の芽

キンキンに冷えています。
ほうじ茶の程よい苦みが口の中を綺麗にします。上質な和菓子のようです。

 

■Viande
博多和牛サーロインのローストビーフ
サニーレタスとグリーンリーフ 博多万能ねぎ ラディッシュのサラダ
たで酢のヴィネグレット キャビア ド オーベルジーヌ
日本酒:繁枡 純米吟醸 吟のさと

贅沢な味です。ローストビーフに添えられるのは、ワサビのきいた、博多なすのソース。
キャビアドオーベルジーヌは、茄子の種をキャビアに見立てた、フランスの定番ソースのこと。
苦みのあるサラダと良いバランスです。

 

■Dessert
博多あまおうとピスタチオのタルト バニラアイス

福岡を代表する農産物あまおうだけあって、どんなスイーツになっても存在感があります。

 

えい。


食文化らしく、「断面図」にしてみました。うーん美しい。

フレンチの代名詞ともいえる様々なソースで、福岡の食材の美味しさを包み込んだ料理でした。
野菜の苦みを上手に生かすのがポイントだなと思いました。
地域の調味料やスパイスなどがあると、レストランとしては「地域の色」を出しやすいと助言いただきました。
調味料とスパイスの発掘して参ります!