赤坂四川飯店で熊本県和水町フェアを開催 2024.11.13~

未来価値創造室の田中です。熊本県和水町と包括連携協定を結び、町の産品PRとして中国料理の名店「赤坂四川飯店」副料理長の宮本雅章氏に和水町へ視察に来てもらい食材を厳選。11/13~お披露目会を経て、11月末まで和水町の食材を使ったお料理を提供してもらいます。

スタート日の11/13はお披露目会として、熊本県や町の関係者、生産者や熊本県の報道関係者向けに、特別にライブキッチンで目の前でお料理を仕上げてもらいながらのお披露目となりました。

9月下旬、赤坂四川飯店の副料理長・宮本さんと共に、熊本県和水町へ伺い、和水町自慢の食材の数々を見せてもらいました。畑に伺ったり、廃校で車エビの養殖をしているところを見せてもらったりと盛りだくさんの内容でした。

なすの生産者さんの渡辺さん(右)と赤坂四川飯店の宮本さん(左)

約1か月間でメニューを考えてもらい、商材の手配などをフェアに向けて慌ただしく準備が始まりました。当社でもデザイナーに協力してもらい、会場に設置するパネルなどの制作も行いました。

食文化作の生産者パネルです。

中国料理の力強さと商品名のインパクトが合っていて、会場を訪れた方々にも大変好評でした!

お披露目会では宮本シェフによるライブキッチンでお料理が披露されました。目の前で中華鍋が振られると迫力満点!香ばしい香りが会場中に立ち込めて、皆の集中が一点、宮本シェフに集中します。

オードブル3種の中から

■サイキ農場の豚肉を使った雲白肉。

雲白肉は四川飯店の人気メニューです。甘辛いソースにラー油の辛さがピりりときいており、薄くスライスしたバラ肉に、セロリやきゅうりの薄切りと一緒に食べると大変美味で癖になる味です。

■渡辺さんのなすを使った冷菜。雷椒ソース。

ピりりと辛いソースと柔らかななすとの相性が良いお料理でした。大皿でお好みで回転テーブルからセルフでしたが、美味しくて最後まできれいにいただきました。

■和水町で養殖された車エビを使用した「香辣車海老」

名前の通り、ピりりと辛い辣がまぶしてあるフレークがふんだんにかかった揚げ車海老は香りがよく、スタートのお酒がすすむおつまみです。

前菜が出し終わると、宮本副料理長はすぐさま次の料理に取り掛かります。大鍋で提供されたのは、

■火の本豚バラ肉と和水野菜を食べるスープ~ピリ辛だれを添えて~、 「火本連鍋湯」(リェングォタン)

豚バラ肉とたっぷりの野菜を煮て、ピリ辛のソースで食べるお料理で、豚肉と野菜の旨味がたっぷり出た優しい味わいの鍋でした。ポイントは熊本名産の南関揚げ。和水町のお隣の南関町の特産で熊本県内では古くから伝わる揚げ豆腐。もっちもちで美味しい南関揚げは出張の度にお土産で買いたくなる伝統食品です。

■石原畜産の和水牛を使った、茄子とのスパイシー炒め 「魚香和水牛」(ユーシャン)

クレープに乗せたり、南関揚げのサクサクっとした食感を加えたりしながら、根菜の食感も心地よいお料理です。

これ1皿でいくらになるんだろう~!と皆のテンションがかなり高くなった一品です。

■アジルのたけのこの水煮を使った ふかひれの醤油煮込みとたけのこ 「紅焼筍排翅」(ホンシャオユイチー)

アジルのたけのこは収穫後すぐに加工をするため灰汁がほとんどなく、添加物を使わずに水のみで加工しています。シャキシャキとした食感が心地よく、フカヒレと共に、四川飯店伝統の醤油の味わいと絶妙な味わいのリッチな一皿でした。

■上原さんが小学校の中で養殖する車海老を使ったサクサク。メッツァキートスのベビーリーフを添えて「金絲車海老」

サクサクっと軽く上がった衣をまとった、上原さんが海の無い和水町で養殖した車海老は食べ応えたっぷりの立派な車海老でした。

■山太郎蟹の辛味濃厚煮込み「紅燜太郎蟹」

山太郎ガネは和水町を流れる菊池川の名物で正式和名は「モクズガニ」和水町では11月中旬に山太郎ガネ祭りがおこなわれて、炊き込みご飯やガネ汁が振舞われ、ガネ釣りなどで町民が大変盛り上がるのだそうです。こんな中国料理に生まれ変わるとは!と1番驚いていたのは和水町役場の皆様でした。

■山太郎ガネとアジルのたけのこの水煮を使った 海鮮の蒸しもの

地道に殻から外した山太郎ガネの身を、蒸し物と餡にふんだんに使用しており、たけのこは細切りとダイスカットで食感の違いも楽しめるように作られた蒸し物。餡にはガネの味噌なども溶け込み、旨味たっぷり!とても贅沢な一皿でした。

生産者による食材のプレゼンも行われました。また、テレビや新聞からの取材も受けて、たけのこの製造元のアジル竹下さんは緊張していました。

ここから、ラストスパート!四川飯店といえばやはり麻婆豆腐です!

陳建一さんがつくる麻婆豆腐は本当に辛い麻婆豆腐で香りが高く、ご飯といっしょにかきこんだ記憶があります。

宮本副料理長も、麻婆豆腐を1から中華鍋を振って見せてくれました。豆腐は朝作りたてのものを和水から飛行機で運んできた、出来立てほやほやの豆腐を使うなど、話題性も盛りだくさんの内容です。

麻婆豆腐を作ってくれる時には全員がライブキッチン前に集まり、大注目!油で香辛料や味噌を炒めていくたびに会場中に香ばしい香りが立ち込めていました。

宮本副料理長の麻婆豆腐は味噌の香りが活きた複雑な味わいながらも優しい辛さでした。

■和水町菊水ロマン館の豆腐を使った 四川飯店の麻婆豆腐「陳麻婆豆腐」

麻婆豆腐は作る人によって味が全く違うのだそうです。調味料をいちから配合して炒めていくから納得です。もちろん、宮本さんの麻婆豆腐もご飯の上に乗せて食べます。

デザートには持丸みかんを使ったゼリーとプーアール茶を使ったマカロンです。上にのせてある飴でコーティングしたみかんもとっても美味でした。デザートは四川飯店の厨房で唯一の女性 山﨑朱歩さんが作られたそうで、女性らしさがひかる、新しい四川飯店のデザートに感じました。

■持丸みかんを使ったスペシャルデザート2種

この料理の数々を目の前ですべてライブキッチンで仕上げた宮本さんには脱帽でした。熊本県や和水町、メディアの方々も大満足で、何よりお腹がいっぱいでした!

翌日からは新聞やテレビでも取り上げていただき、熊本県内にもPRすることができたと思います。