
こんにちは。未来価値創造室の田中です。
かすべってご存じですか?物心ついた頃から実家の汁物によく登場する食材でしたが、調べてみると煮ものや唐揚げなどが一般的なようです。きっと母の手抜きだったんだと思いつつ、私の中でかすべの食べ方といえば、すまし汁一択になってしまったのは否めません。
「かすべ」って聞いたことはありますか?スーパーでよーーーーく見てみると意外とあります。かすべ。
エイです!
昔、千葉の海でエイの猛毒をもった尾に足を刺されて、出産のときよりも痛くて深呼吸しないといけないほどなのに、熱い湯に傷口の箇所を入れるとなぜか傷みが収まる(湯が冷めるとまた痛くなる)。足は関節などが分からないほどに象さんのように腫れあがり、点滴と抗生物質でなんとかしのいだ、苦い思い出のエイです(前置きが長いのと、刺されたエイは「アカエイ」です。)

おいしそうな肉厚のかすべを見つけると、ついつい買ってしまいます。かすべは鮮度が落ちやすくてすぐにアンモニア臭がし始めるので、そうなると、どう調理しても臭みがでて食べられなくなる という特徴から煮ても焼いてもカスみたいな魚という表現からの名前の由来です。
身と軟骨のみなので、そのままパクパクっと食べられます。
物心ついた頃から食卓に出ていたかすべ。その食べ方は汁物一択だったのですが、煮ものや唐揚げが主流という事に大人になって気づきます。子供の頃からの食育とは、自らが子供を持つようになって考えさせられるのですが先入観の塊でございます。そして、それが1番美味しいと思っています。(唐揚げ、今度やってみよう・・)

躊躇なく、すまし汁の用意です。
この日は羅臼昆布(釧路出張の時に大量に買い込んできます)と煮干しで出汁をとり、食べやすい大きさにして出汁の中に投入。

少しの日本酒と塩、薄口醤油で味を調えて、豆腐を入れたらすまし汁の完成です。

最近、こりこりとした食感のものがやけに大好きな娘に、「えーまたお魚ー。」と訳わからない文句を言われつつも、「絶対好きだよ」と言って食べさせると、すぐに完食。そう、こりこりとしたものがなんでもお好きなお年頃です。そうでもして食べさせないと本当に食が細い子供。そんな悩み事もあって、かすべに助けてもらいました。
秋田や山形などの地域では乾燥させたかすべを食す郷土料理もあり、魚のもつデメリットな特徴を「保存食」として日本国内に流通させて食べる食文化が昔からあり、日本人の知恵とはすばらしい。
干したかすべは1日かけて水にもどしたり、表面の汚れを洗い落としたりと下処理が少々手間がかかりそうですが、今は新鮮なかすべが手に入るので、ぜひ唐揚げや煮物、汁物などにしてお試しあれ~。
1年1095食の楽しみを。
