手作り総菜の魅力

スーパーのいわゆるお弁当とか揚げ物の総菜ではなく、お魚コーナーの傍らにひっそりある、水産品の総菜って結構ツウで勝手に魅力を感じている件です。

出身地の青森は、スーパーのお魚コーナーのいわゆるお刺身とか切り身魚コーナーのほかに、塩干?というカテゴリがふさわしいのか。味付けしてある魚介類の総菜コーナーの種類がひときわ多いような気がします。ご飯のお供とか酒の肴的な用途と勝手に解釈しています。でも関東圏のスーパーは明太子とかいくら、あとはメーカーの塩辛やしらすなどが主流でしょうか。

先日、御徒町の吉池に旬の魚介類の探索に行ったところ、さすが吉池。B1の鮮魚以外のコーナーは魅惑地帯でした。加工品は幅広に置かれていて、興味津々の加工総菜品があったので勝手にレポートしようと思います。

じゃん。気になって買ったのはこの4品。私は辛いのがあまり得意ではないので辛くないものと半分ずつでセレクト。でもこれからの時期、冷酒のお供には欠かせないラインナップです(これは厳選してこの4品で、まだまだ種類はたくさんありました!)加工者は吉池でお店の住所になっていたので、お店の水産物を使って加工しているものと思われます。ワクワク。

特にリサーチで欠かせないのが塩辛。塩辛って作り手毎に味わいがまったく違うので面白い。大手メーカーの塩辛が王道の味付けって感じですが、手作り塩辛のおいしさは辞められません。吉池の塩辛は肝の味が濃いめながらもしょっぱすぎず、そのままおつまみとして食べられる味わい。いかは赤いかを使っていました。半分、娘がご飯の乗せて食べてしまいました。(塩辛に目覚めるの早すぎと思いますが私の血が流れているからしょうがないか・・)

特に気になったのが、「しそ白魚」という商品。ボイルした白魚に黄色と赤のとびっこがまぶしてあり、塩味はそのとびっこの味としその風味。ニセふかひれ的なかんてんのようなこりこりしたもののミックス。これは味もかなり食べやすくて、食感がとにかく面白い!ほとんど娘が独り占めして食べてしまいました。

辛い系は娘に取られる心配がありません。これは「いか軟骨醤辛」という商品名でした。鶏のヤゲン的なイメージでしたが、とっても柔らかくて食べやすかったので、胴体の三角側ではない下側のところや、口の周りあたりを集めてボイルしてピリ辛で味付けしたもののように感じます。刺身の盛り合わせなどに使う際に捨ててしまうような部位なのかと想像し、お店側の余さずに加工するところに、さすが吉池を感じました。しょっぱすぎずに辛すぎず、辛さが苦手な私でも食べやすかったです。お好みできゅうりやもやしの千切りなどをあえるなどのアレンジをしてもよさそうです。

これは「旨辛ふぐ」という商品。旨辛という言葉もなんともキャッチ-だなと勝手に惹かれてしまう私。フグの身はけっこうなおおぶり。味もしっかりめについていました。店内の鮮魚コーナーではみがきふぐもたくさん並んでいたので(自分で引いてふぐ刺しとかてっさ、てっちりが楽しめる用)それを活用した総菜品かと思います。東京湾近海や、いままでふぐが獲れなかった海域でもふぐが獲れるようになってきたのだそうです。いままで西の高級魚のイメージだったふぐ。目に触れる機会も増えてくる食材かもしれません。

ということでまとめ。

吉池の加工総菜品は味付けが強すぎず、そのまま酒の肴として味わえるものが多く感じました。また、副産物的な部位などもしっかり使っていて、捨てるところなく食べられるものは食べるの意識を強く感じることができました。味に少しクセがあったり淡泊なものはピリ辛系にすると食べやすくなるのだなぁという学びも。商品開発の勉強にもなります。

水産の総菜探求は別のスーパーでもしてみようと思います。

1年1095食の楽しみを。