くさみなしでおいしい!“ほや”の捌き方と下処理のコツ

夏が近づいてくるとほやの季節だなぁ~と勝手ながらにほやが楽しみになります。

1シーズンで20個近く食べるかもしれないほや好きの私。ぜひ1度は鮮魚売り場で新鮮なものを買ってお刺身で食べてみてください。

ほやを選ぶ際のポイント

パンパンに張った状態のほやが鮮度の証です。

鮮魚店でほやを選ぶポイントはパンパンにふくれたほやを選ぶこと。今回は店員さんに注文して入れてもらうシステムのお店で購入したので自らの目利きはできませんでしたが、写真の状態は個人的には10点満点中7点くらい。もっとパンパンに張ったほやをえらぶと鮮度がよく独特のくさみもなく美味しいです。

岩手県産の養殖のほやです。

かるーく表面を水で洗い流したら調理スタート。慣れると本当に一瞬に簡単に捌けます。

頭の先端に突起のようなでっぱりが2か所、「入水孔」と「出水孔」で、ここで海水を吸ったり吐いたりします。その先端をまずは包丁で落とします。

※新鮮なほやの場合はその際に水が勢いよく飛ぶので要注意。その水を切り身にしたほやの漬け汁に使うと良いです。

その後、半分くらいでもいいのですが、1/3くらいの下側を輪切りカット。ほやの中にある泥を出すために1/3くらいのところをカットします。

下側のほやには中に洗い流す泥があまり入っていないため、指でくりぬいて流水で洗い、お好みの大きさにカットするだけでOKです。残りが上側の方。そちらも皮に沿って指を入れて身をくりぬきます。

くりぬいた状態がこうです↑肉厚で良いほやです!

この状態のほやを裏返すようにして、中身が外に出るようにします。

下側に見える茶色い箇所は包丁で切り落とします。(多少は食べられますがほやが変色しやすくなります)

身の内側になんだか黒っぽいのが管の中に入っているのが見えるので、そこを指の腹で外に押し出すようになぞると、にゅにゅっと泥が出てくるのできれいに洗い流します。(これをしないと、くさみの原因です)

お好みのサイズにカットしたら完成です!きゅうりのスライスなどを入れてさっぱり食べても美味ですね。

個人的には味付けをせず、そのままの塩味で味わいますが、お好みで酢の物にしても美味しく食べることができます。東北地方では旬になる山菜のミズを一緒に添えることもあります。

1年1095食の楽しみを。