
未来価値創造室の田中です。ある日突然、「沖縄に行ってミニマンゴー見てきてくれる?」と上司から声をかけられ、家族の調整は後にしてひとつふたつ返事で沖縄へ行くことになりました。
何やら、通常は1割ほどしか出ないマンゴーの不妊果による「ミニマンゴー」が今年は8割以上発生してしまい、売り先もなく困っているという情報が飛び込んできたのです。
沢山販売の協力をしたかったのですが、取引をしたことがない生産者さんだったため、現地の状況や収穫・検品の状況など、当社のお客様へご案内しても問題ないかの確認にあわせて、やはり現状を沢山の方に知ってほしい!という事で、情報発信レポートも含めて、沖縄のやんばる地域の国頭郡東村(ひがしそん)まで行ってきました。
沖縄はハイシーズン真っ只中!飛行機も空港も街も!インバウンドに加え、夏休みにはいった小学生を連れた家族連れがとにかく多かったです。(飛行機も宿もレンタカーも残り1とか2でギリギリでした!)
那覇空港に着くなり、早速東村へ向かうべくレンタカーを借りて、いざ高速道路で北上します!途中、朝ご飯以降何も食べていなかったため、SAに寄り少しだけ腹ごしらえ。せっかく沖縄に来たからには沖縄のローカルを沢山見たり食べたりしたい!と思っています。が、選んだのは沖縄風冷や汁。急いでいたのでかきこみます。
伊芸サービスエリアです。ここからの景色はもはや「沖縄」を感じさせてくれました。

さて、東村到着まで残り1時間ちょっと。急いで車を走らせます。
今回、生産者さんと当社の間に入って調整や出荷を行ってくれる、カナンおきなわさんの元へご挨拶に伺いました。すると早速、今回当社で販売したミニマンゴーを生産されているマンゴーの圃場と、東村といえば日本一のパイナップルの産地!というので、パイナップル生産者さんのところへ連れて行ってくれました。
2日目はこちらのマンゴー生産者さんのもとで、撮影をさせてもらいながら、収穫のお手伝い等もさせていただきました。

大村さんご夫婦です。今回お伺いしたマンゴーの圃場は大きなハウス6棟を有し、5生産者で共同運営をされているとのことでしたが、どこも高齢化の話ばかり。大村さんご夫婦も親からマンゴーの事業を引き継いで2年目とのことでした。
マンゴーのハウスのすぐ隣にあるクーラーのきいた作業スペースは、暑い沖縄では楽園に感じられました。早朝から収穫したマンゴーをここの作業部屋で1玉1玉、色づきや果肉の硬さ、黒点がないかを見ながら拭き上げて、道の駅に出す袋詰めや本土へ出荷用の箱詰めなども行っていました。

翌日の朝、ハウスに入らせてもらい収穫作業をお手伝いしました。ハウスの全長は30m前後ありそうで、向かって左側にはアップルマンゴー、右側にはいろんな種類のマンゴーが実っていました。
この時期、白い袋掛けしたマンゴーがあちこちにぶら下がっているはずなのですが…今年は数える程度。本来であれば400~500gほどのマンゴーがこの袋に自ら熟してぼとっとおちたら収穫をする・・・となるはずでしたが、不妊果のマンゴーが大量発生してしまい、ほとんどがミニマンゴーとなってしまいました。

あちこちを見回してもミニ!ミニ!ミニ!それでも1玉ずつには大きくなるはずだった証として、ワイヤーで丁寧に支えられていました。

こうやって収穫しますよ!と、収穫の仕方を丁寧に教えてくれる大村さんの奥様です。生い茂るマンゴーの木をかき分けながら、今にも熟して落ちそうなミニマンゴーを見極めて(熟度)収穫していきます。このころの沖縄は台風が過ぎた頃で小雨が降り、30度いくかいかないかの天気だったため、比較的熟しがゆっくりめだったのですが、一気に晴れ間が広がると、どんどんマンゴーが熟して落ちてしまうのだそうです。難しい…

右側のマンゴーは収穫時の色見だそうです。左側はまだもうちょっと。明日か明後日かな!と丁寧に収穫加減も教えてくれます。木に実りながら、たくさんの蜜が垂れているマンゴーがそこかしこにありました。(あまーい証拠です!とのこと)

大村さんのご主人です。斜めかけバックに、収穫したマンゴーを丁寧にやさしく入れていきます。押されなどで傷まないように注意されていました。
収穫時はマンゴーの漆の影響や虫対策も含めて完全防備です。

この日は収穫のピークは超えて落ち着いてきているとのことでしたがそれでも1日に160キロ程度のミニマンゴーを収穫しているのだと言います。朝10時くらいまでには収穫作業を終えられ、そこから1玉ずつ検品と拭き上げられたマンゴーは、カナンおきなわさんへ納品。カナンさんで丁寧に箱詰めと梱包を行っていました。
すべての工程を見せてもらいましたが、大村ご夫妻もカナンおきなわさんも大変丁寧に作業されており、とても安心して当社の注文分の出荷を送り出すことが出来ました。
ミニマンゴーが沢山出来てしまうと、農家の収入はがぐっと減ってしまうため、こちらのミニマンゴーを少しでも多く販売協力をさせていただきました。来年は大きな正規品のマンゴーの販売をさせていただきたいです。
沖縄出張の様子はこの後ももう少しお届けしようと思います。
1年1095食の楽しみを。