タガの豊洲市場日記：シッタカ、しどけ、赤こごみ他

食文化スタッフの田賀です！毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

５月２日（火）今朝の豊洲市場

明日から連休入りすることもあり、水産仲卸は早々に店終いを行っていました。というより、まず物が少ない…。本日は青果メインで取り上げます。

シッタカ

横から見ると正三角形にも見える小型の巻貝「シッタカ」です。といっても、「シッタカ」は東京都など関東での呼び名。正式には「バテイラ」と言い、九州では「サンカクミナ」と呼ばれます。
ちなみに漢字では「尻高貝」と書きます。殻の”尻”（殻頂）が高いことを指すのだとか？

煮ても固くなりにくいので、塩茹でや醤油煮に向いています！大きいものが手に入れば、サザエのようにつぼ焼きにするのもありですね。

しどけ

山菜の王様とも呼ばれる天然の「しどけ」が入荷していました。山菜通の大人の味で、隠れたファンも多いです。かなり苦めなこの山菜、好きな人はおひたしで、苦いのが苦手な方は天ぷらや和え物がおすすめです。それでも苦みが…という方に是非試してほしいのが、くるみ味噌和え。バター炒めにしてもおいしくいただけますよ～。

赤こごみ

山形の天然「赤こごみ」です。こごみと似ていますが、こごみは同じ株から何本かが束になって出るのに対して、あかこごみは一本ずつ出ます。そのことから「一本こごみ」とも呼ばれているそうです。
アクは強くないのでゆでてみずにさらす程度でおいしくいただけます。クセがないのでおひたしや和え物が一般的ですが、アボカド、オリーブオイル、レモンと和えてサラダにしてもおいしいのだそう。お洒落～。