タガの豊洲市場日記:かずのこ昆布、ちょろぎ 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    12月28日(木)今朝の豊洲市場

    かずのこ昆布

    かずのこ昆布

    最近いたるところで見かける「かずのこ昆布」
    “子持昆布”を未来に残すためにつくられた商品です。購入される際には、天然ものの“子持昆布”との違いを認識しておきたいですね!

    “子持昆布”はぶつかったものに産卵するニシンの習性を利用します。並べつるした昆布へ卵を抱えたニシンを巻網などで追い込むことで生まれるのです。
    それに対し、この「かずのこ昆布」は人の手によって卵を昆布に結着させたもの。いわゆる人工物となります。
    聞こえだけだとネガティブなイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、ただ、簡単にはできない技術。
    この存在があることで、“子持昆布”を知るきっかけにもなり得ます。ぜひ一度食べてみたいです。

    ▲子持昆布についてはこちら

    クエ

    クエ

    ここのところ、藤田水産の40kg前後という普通ではない巨大クエばかり見ているから、小さく思えてしまう、3kg程度の「クエ」です。

    巨大クエについては今度紹介しますね!

    ちょろぎ

    ちょろぎ

    岡山県産の「ちょろぎ」が入荷しています。生で入荷するのは今だけ。
    おせち料理でも“長老喜”“千代老喜”などとも言われ、健康長寿の野菜として知られています。
    また、中国で薬膳料理に使われてきた野菜で、滋養強壮、咳止め効果など、体に良いさまざまな効果が期待されているんですって!

    栽培期間が長い上に、全て手作業で収穫を行うなど、大変手間がかかる「ちょろぎ」
    日本の生産量、流通量は少なく、最近では大変希少な食材となっています…。

    調理方法は酢漬けが有名ですよね、私はそれしか食べたことがない。
    ただ、加熱するとホックリ甘くなるそうで、炒め物や煮物、素揚げなどもおすすめなんですって!

    タガのひとり言「感動した韓国のり?カムテ」

    カムテ

    韓国のりといっても、アオサぽい色の繊細な藻が板状になっています。
    「감태(カムテ)」といって、コンブ科の海草“カジメ”を海苔状に焼いたもの、らしいです。

    韓国に馴染みのある友人から、是非食べてみてといただきました。

    食べて驚き。ふわっとした食感でいて、磯の香りがしっかりあります。軽く胡麻油と塩味が効いていますが上品な海苔の味わいです。