スーパーでよく見かける、1本99円のとうもろこし。お手頃だけど、「味はどうかな?」とちょっと心配になりますよね。
実はこのとうもろこし、ちょっとしたゆで方の工夫だけで、味も風味も段違いにおいしくなるんです。青森のブランドとうもろこし「嶽きみ」の産地で伺ったお話をヒントに、家庭で再現できるシンプルな調理法を紹介していきます。
①まずは皮とひげをむく

皮をむくと、やさしい香りと黄色い粒が顔を出します。特売のとうもろこしでも、ここからぐんとおいしくなります。
②生のうちにカットしておく

ここがまず重要。ゆでるより前に、均一にカットしておくことで、芯からのうまみがグッと出てきます。ただし、生のとうもろこしは硬くて滑りやすいので、十分注意して包丁を入れてください。
③小さな鍋+塩ひとさじがポイント

もう一つの重要なポイント。深さのある小鍋(ミルクパン程度)にカットしたとうもろこしを並べ、ひたひたになる程度の水+塩小さじ1杯を加えます。大きな鍋を使うと味が抜けがちですが、小鍋でゆでることによって、芯から出たうまみがしっかりと全体を包んでくれるんです。
さしづめ、とうもろこしの「出汁」で煮るようなイメージでしょうか。
④水からゆでて6~7分ほど!

とうもろこしは水からゆでるのがコツ。じっくり6~7分間火を入れることで、粒がふっくら&つやつやに。レンジ加熱よりも見た目も味も大きく変わります。
⑤ゆであがり!ツヤに注目

仕上がったとうもろこしは、99円とは思えないほどのツヤと香り。
味はやや淡めですが、風味が濃く、噛むほどに甘さがじんわり広がります。
最近は「電子レンジで加熱する方が旨みが逃げにくい」という声もあります。たしかにレンチンは手軽で水っぽくならずに仕上がる利点もありますが、今回あえて茹でにこだわったのは、粒のツヤ感とふっくら感が段違いだから。食べてみて断然、茹での仕上がりの方が好きだと感じました。
たった99円で、食卓に“ちょっといいもの”が並ぶ体験を。旬のとうもろこしを使って、ぜひお試しください!