ひらけ!!築地本願寺。思わず立ち寄りたくなるお寺に…築地本願寺の「寺と」プロジェクトって?(第1回)


こんにちは、築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。
築地と言えば中の人が働いている築地市場が圧倒的に有名ですが、もうひとつ!忘れてはいけないランドマークが築地本願寺です。そもそも、「築地」という地名は築地本願寺がこの地に建立された事に由来している事をご存知ですか?明暦の大火により八丁堀沖へ移転してくることになった寺は、海を埋め立て地を築いた事から築地と呼ばれるようになりました。

そんな築地本願寺が昨年(2017年)の秋、創建400年を迎えガラリと大きく生まれ変わりました。
皆さんもすでにニュース等でご覧になったと思いますが、境内にオープンした築地本願寺カフェ Tsumugiの「18品の朝ごはん」や、都会で暮らす方には見逃せない「合同墓」などなど、みんなが気になる話題が今、築地本願寺には\ギッシリ/と詰まっています。ほぼ毎朝、通勤で通りかかるので中の人にとっても身近な存在である築地本願寺。こんなに近くにいるんだから、もっとお寺の事を知ってみたい…!と思い、今回取材の依頼をしてみたところ、快く応じて下さいました。

という訳で、みんなが気になっている築地本願寺のアレコレ、中の人が代表して聞いて来ましたよー!\(^o^)/

 

メディアで話題、お寺の中にある和スタイルなカフェ 「築地本願寺カフェTsumugi」


築地本願寺の「寺と」プロジェクトにより、最も注目を浴びたのはこちらのインフォメーションセンターにある築地本願寺カフェTsumugiではないでしょうか?正門から入って左手、まるで美術館や博物館に併設されているかのようなスタイリッシュな建物が境内に誕生しました。このインフォメーションセンターのおよそ半分ほどの面積がカフェとなっています。

 


全面ガラス張りなのでカフェ店内はとても明るく、特徴的なデザインの本堂も眺める事が出来ます。実はこちらのカフェを運営しているのは築地本願寺ではなく、全国にPRONTOをチェーン展開しているプロントコーポレーション。和スタイルなカフェをコンセプトとしているカフェ ソラーレ Tsumugi(カフェ ソラーレ ツムギ)を寺の境内にオープンさせました。

株式会社 プロントコーポレーション
https://www.pronto.co.jp/index.html

 


カフェ ソラーレ Tsumugi(カフェ ソラーレ ツムギ)は3世代にわたって利用して頂けるような、ゆったりと落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめる和モダンなカフェ、というのがコンセプト。中でも、築地本願寺カフェ Tsumugiは全国9店舗(※取材当時)の中では店内の面積も広く、テーブル同士の間隔も広くあけてある為、ついつい長居してしまいたくなっちゃう心地よさです。

中の人:築地本願寺の中にあるカフェという事で、やはり他店と差別化はされているのでしょうか?
プロント広報Kさん:はい、もともとカフェ ソラーレTsumugi(カフェ ソラーレ ツムギ)が和スタイル、という事でメニューも抹茶やほうじ茶を使った和スイーツやバラエティに富んだおかずとメインをセットにしたお膳を取り揃えており、これらは他店でもご注文が可能となっています。ですが、この他に築地本願寺カフェ Tsumugi限定メニューが存在します。

 

「お寺」と言えば「朝食」でしょ


中の人:ズバリ!話題となった、「18品の朝ごはん」(税込1.944円)ですね?
プロント広報Kさん:そうです!他店ではオープン時間が午前10時以降なんですが、築地本願寺カフェ Tsumugiはオープンが午前8時となっており、こちらの朝食メニューは10時30分までのご提供となっています。
中の人:どうして築地本願寺だけオープン時間が早いんでしょうか?
プロント広報Kさん:お寺と言えば朝食!という事で、築地本願寺限定メニューとして朝食メニューを提供しようという事になりました。築地の朝は早いので、そういう方でも利用しやすい時間帯という事で他店よりも早くオープンしています。
中の人:やはりオープン直後は朝食メニューを注文される方が多いのでしょうか?
プロント広報Kさん:そうですね。一日の中でご提供時間が限られているにも関わらず、、「18品の朝ごはん」は全メニューの中で一番のオーダー数を誇ります。
中の人:えー、すごいですね!インスタ映えとかの影響もありそう…。
プロント広報Kさん:平日で平均40~50食程度、土日になると100食をこえる日もあります。

中の人:これだけの人気メニューとなった理由はなんだと思われますか?
プロント広報Kさん:実はこの18品目という数字にはちゃんと意味があるんです。阿弥陀如来の四十八願の根本の願「第18願(本願)」にちなんでいるんですね。
中の人:ううう、なにやら難しそうですね…。でも、お寺にちなんだ意味がちゃんとあるってところが良いのかも知れません。

※もっと詳しく知りたい!という方は、カフェで食事をしたあと2Fにあるブックセンターにて関連図書を探してみて下さい!

プロント広報Kさん:お代わり自由なおかゆに合うおかずを16品目(+みそ汁)揃えているのですが、出来るだけ地元のものを!という事で、築地で仕入れた食材もおかずに取り入れています。例えば紀文さんのおぼろ豆腐や、松露さんの玉子焼きなどです。
中の人:築地本願寺でも築地の味を楽しめるという訳なんですね。
プロント広報Kさん:はい、築地の食材を使う事で地元の方にも喜んで頂きたいですし、地元に根付くカフェになればいいな、という思いを込めています。

 


築地本願寺カフェ Tsumugiではスイーツの他に食事メニューも充実しています。
また、夜の時間帯は築地の食材でつくられたおつまみなどと一緒にアルコールも楽しめるんです。朝は朝食、昼はランチやカフェ、夜はお酒を楽しみながら…と、1日中いつでも様々な角度から利用できるカフェになっているんですね。

中の人のTwitter友達は築地界隈で働かれている方が多いのですが、こちらの築地本願寺カフェ Tsumugiを利用しているツイートを結構見かけます。観光客だけではなく、地元の方にも利用しやすいカフェなんだな、と思います。

 

この夏オススメのスイーツを教えてください!


メニュー数がとにかく豊富な築地本願寺カフェ Tsumugiですが、中の人がやっぱり気になるのはスイーツです。グッと気温があがって来た今日この頃ですが、この夏オススメのスイーツメニューがあれば教えて下さーい。

プロント広報Kさん:そうですね。ちょうど提供開始したばかりの、「天然水の削り氷 桃みるく~なごりの桜~」(税込1,026円)はいかがでしょうか?国産桃を使用した桃みるくソースがたっぷりとかかっているかき氷なんですが、同時に桜の風味も味わえるというちょっと変わった味わいをお楽しみ頂けます。
中の人:かき氷は他にも通年メニューとして苺や抹茶が用意されているんですね。
プロント広報Kさん:はい、こちらは築地本願寺限定メニューではありませんので、cafe solare Tsumugi(カフェ ソラーレ ツムギ)全店で利用頂けます。年に4回ほど、メニューが入れ替わりますので季節の味を楽しみにされているリピーターさんも多いんですよ。

 

天然水の削り氷 桃みるく~なごりの桜~ (税込1,026円)
写真では伝わりにくくて残念なのですが、高さがあるかき氷が運ばれてきました。ボリューム満点です。

 

天然水で作られた削り氷をふわっふわに盛り付けたあと、シロップを2度がけしているんだそうです。全体的に桃と桜の花のような薄ピンク色をしていて、とっても可愛いかき氷。これはインスタにアップしたくなること、間違いなし…!

 

そして忘れてはならないのが、こちらのおいりです。香川県の伝統菓子であるおいりは、最近特に和スイーツのトッピングとして注目を浴びています。築地界隈で食べられるソフトクリームにもおいりをトッピングしているお店がチラホラと…。
このおいりはオーダーしたお客様ご自身で最後の仕上げとしてトッピングできちゃうんです!

 


こちらが中の人が頑張ってトッピングして完成したかき氷です。結構、バランスを取りながらおいりをのせていくのが難しかったですね。あと、溶けちゃうかも…!って焦りながらせっせとのせたので、雑…(笑)。
ちなみに、かき氷のトッピングメニューとして、おいり(税込54円)、白玉5個(税込108円)が用意されているので、自分だけのオリジナルかき氷を作ってみるのも楽しいと思います。

さて、気になるお味のほうですが、色合いは淡く薄いのに桃ミルクソースがとても濃厚で、一口食べただけで「桃!」と口の中で主張していました。ホイップクリームもちゃんと桜風味なのですが、桃とケンカしていません。
おいりのサクサク食感もいい仕事してます。

 


そして、こちらのかき氷は食べ進めていくとこんなお楽しみが隠されているんです。かき氷のちょうど中央部分に、桜餅風アイスがいました~。しかも結構、大きい。桜風味のホイップクリームとはまた違った味わい、そして削り氷やおいりとは異なる食感なので、最後まで飽きる事なく食べ進める事が出来ます。

旬を楽しめるひんやりスイーツ、オススメです!

 

素材にとことんこだわった和スイーツの数々


中の人:ほかに人気があるスイーツメニューがあれば教えてください。
プロント広報Kさん:スイーツの中では「芋ようかんの和三盆ブリュレ」(税込810円)もとても人気があります。
中の人:そういえば、和スタイルのカフェだから…という事もあると思うのですが、全体的に抹茶やほうじ茶を使ったメニューがとても多いですよね。例えばパフェやソフトクリームも必ずどちらのお茶の味も揃っているじゃないですか。
プロント広報Kさん:お茶は老舗の袋布向春園本店(だふこうしゅんえんほんてん)さんのものを使用しています。

袋布向春園本店
http://tafutafu.com/

プロント広報Kさん:カフェ ソラーレ Tsumugi(カフェ ソラーレ ツムギ)が抹茶&ほうじ茶メインのカフェなので、スイーツや料理だけではなくお茶メニューも様々な種類をご用意しています。
中の人:抹茶を使ったメニューは和カフェでは珍しくありませんが、ほうじ茶を使ったメニューもこれだけ充実しているのは嬉しいですね。最近、流行っているみたいですね、ほうじ茶。

 


中の人:あと、気になっているのはこちらのロールケーキです。これ、あの堂島ロールさんとのコラボ商品なんですよね?
プロント広報Kさん:そうです。パティスリー モンシェールの堂島ロールケーキを和風にアレンジした、堂島お抹茶ロールと堂島あずきロールはお持ち帰り可能な手土産として数量限定ですがご用意しております。
カフェ店内でも、単品やセットでご注文が可能となっていますので、ぜひご注文してみてくださいね。

(※写真は堂島あずきロールをセットでオーダーした際のイメージです)


プロント広報Kさん:「芋ようかんの和三盆ブリュレ」の次くらいに人気があるのは、こちらの「紬 -つむぎ- セット」(税込1,760円もしくは1,792円)でしょうか。お好きなロールケーキと一緒に、いろんなスイーツをお楽しみ頂けます。
中の人:わー、これは人気あるのわかる気がします…!特に女性はちょっとずつ、あれもこれも食べたい!っていう方が多いと思うので、この「紬 -つむぎ- セット」を頼んでしまえば満足度がかなり高そうです。

 


プロント広報Kさん:こちらの「紬 -つむぎ- セット」は見た目にもこだわりがあって、小さなスイーツがいっぱい集まった鳥かごをイメージしているんです。カフェの名前でもある「紬」という文字には集めるという意味もあるのですが、鳥がつむいでくるというイメージのメニューとなっています。
また、味だけではなく「カワイイ」も追及しているんですが、例えばソフトクリームにはあられをトッピングしています。特にインスタ映えしそうなメニューに関しては「女子ウケ」も実は狙っているんです(笑)。
中の人:なるほど~。最近はSNSによる拡散=口コミのようなものですもんね。

 

地元・築地に根付いたカフェを目指して


オープン直後よりメディアに取り上げられ話題となった築地本願寺カフェ Tsumugi。ランチタイムには全82席が満席になるほどの人気っぷりですが、1日を通して男女問わず幅広い客層の方々に利用されているそうです。

中の人:観光で築地に初めて来ました!という方だけではなく、地元の方の利用もやはり多いのでしょうか?
プロント広報Kさん:そうですね、地元の方がウォーキングのついでにフラリと立ち寄って下さったりします。カフェ ソラーレ Tsumugi(カフェ ソラーレ ツムギ)はリピーターのお客様がもともと多いのですが、築地本願寺の店舗に関しては特に高いです。
中の人:外国人観光客の利用はどうでしょうか?
プロント広報Kさん:最近ちょこちょこ増えて来ているように感じますね。この界隈はゆったりと過ごせるカフェがなかなかありそうでなかったりしますので、築地観光のついでに気軽に立ち寄って頂ければと思います。
中の人:特に窓際の席から眺める事が出来る、この景色は素晴らしいですね~。
プロント広報Kさん:夜はライトアップされてもっと素敵なんですよ~。アルコールだけではなく、お膳メニューも充実していますので、夜にお一人で晩御飯を食べにいらっしゃるリピーターさんもいるんです。穴場なのでオススメです!

 


中の人:レジ前ではお茶も販売されていますね。
プロント広報Kさん:カフェメニューにもあるべっぴん茶をご自宅で楽しんで頂く事が出来ます。オリジナルブレンドの日本茶ハーブティーなのですが、それぞれの目的にあわせてお選び頂けるんです。
親鸞聖人が小豆を好んでいた…というエピソードにちなんで「親鸞聖人ごのみの小豆&ほうじ茶ハーブティー」もご用意しています。また、築地本願寺限定の「どら焼き」や「大福」など、テイクアウトメニューもあるんですよ。

 


そうそう、テイクアウトメニューと言えば…先にTwitterで公開した築地MAP ソフトクリーム編でも反響があった、築地本願寺カフェ Tsumugiのソフトクリーム!こちらはほうじ茶味ですが、もちろん抹茶味もありますよ~。テイクアウトメニューはレジにてオーダー&お会計となりますが、インフォメーションセンターの休憩スペースでも頂く事が出来ますのでご安心を。

オープンから半年以上が経過した現在でも、「18品の朝ごはん」目当てにお客様が次々と訪れる築地本願寺カフェ Tsumugi。お寺はちょっと入りにくい…という方でもカフェなら比較的入りやすいと思うので、ちょっと早起きした朝はぜひお寺の朝食を体験してみてくださいね。

築地本願寺カフェTsumugi
【住所】東京都中央区築地3-15-1 築地本願寺インフォメーションセンター
【営業時間】8:00~21:00(LO 20:30)
【席数】82席

※2018年4月下旬に訪問しました