商品部の田中です。
小さな頃から日常的によく食卓にのぼっていた、黒ソイです。
私の実家は青森県の陸奥湾に面した港町で、父の幼馴染で漁師をしている方がおすそ分けでくれたり、父を自分の船に乗せて釣りをさせてくれたり。そんなこんなで我が家に頻度高めに登場するのが、アイナメやカレイ、鯛と並んで「黒ソイ」です。登場頻度の高い魚種の中で1番好きです。刺身はアイナメの方が好きですが、火を通すのであれば断然、ソイです。
黒ソイはメバル科メバル属。カサゴの仲間。なんだか納得。メバルやカサゴの火をとおした身質と似ている気がします。北海道でも日常的に食べられるのか、「北海道の鯛」とも呼ばれているそう。北国の魚というイメージはありますが、生息域は北海道より南の日本沿岸各地。砂地よりは岩礁帯に住みつくので、ロックフィッシュとも呼ばれます。
細かな鱗があるので、まずは鱗処理を丁寧に行います。
そこから3枚おろしにして、アラは味噌汁、身は焼きにします。
頭は半分にバッサリ割り、骨もぶつ切り、肝をあら汁ように分けます。
今回は昆布で出汁もとり、大根を入れて日本酒と塩ですまし汁にしました。
黒ソイの汁物、本当に好きなんです。
クセは全くなく淡泊な味。脂の乗りが絶妙な加減で身もしっとり。パサパサとしていないため、アラでも箸を入れるとほろほろっとほどけて食べやすいです。
一緒に肝を入れるのも美味しさの秘密。ソイは煮ものに限るのです…!
そして、最近焼き魚が好きな娘のために、身は塩焼きです。娘は青魚でもなんでもとにかく魚好き!魚が乗ったご飯の日はもりもり食べてくれて、今までは主人の分と2切れ焼いて私の分を少し分けてあげていたのが、今では一丁前に1切れ食べるほど。美味しい魚だとなおさらです。
身は3枚おろしにした後、キッチンペーパーに包み1番寝かせました。焼く直前に塩だけをふってから焼き上げます。
しっとりとして肉厚で食べ応えもあります。脂はそこまで多くないので、醤油で食べるというよりも塩の塩味で充分美味しい魚です。
近くのスーパーで丸の黒ソイが並ぶ時期になり、早速購入してしまいました。しばらく黒ソイを食べる頻度が上がりそうです。
1年1095食の楽しみを。