佐賀で黒イチジクを育てる篤農家、富田さんの畑に行ってきました!

スタッフの鈴木です。
仕入れ人、八尾とともにイチジクの富田農園を訪ねました。

佐賀県唐津の山の中にある農園です。
富田農園の富田さんはフランスで栽培される黒イチジク「ビオレソリエス」を日本において栽培確立した第一人者です。

地元のみならず、全国でも知られる有名な生産者さんです。

栽培当初は、まったく実がつかない日々。
他の生産者さんがとうにあきらめるなか、富田さんは苦節11年、独自の栽培方法を確立し、やっと実をつけたというストーリーがあります。

富田さんの美味しいイチジクづくりにかける情熱には本当に驚かされます。
手間暇のかけかたが違います。
イチジクの枝ひとつひとつに傘をかけることによって雨によって生じる割れ、劣化を防ぎます。
また、水ぶくれによって食味がぼやけることを防ぎます。

傘の数なんと8,000枚
使い終わったら、きちんと洗浄し、また来シーズン。
すごい手間暇です。
富田さんはご自身で「私はイチジクに憑りつかれた男ですから」と話します。

美味しいイチジクづくりの秘訣をお話伺おうと試みますが。
「イチジクに問いかけてみる」
「毎日イチヂクを触らないとわからないことがある」と独自表現。
・・・おっしゃる通りです。

農法について簡単には分かり切れなくても、美味しさは伝えられます!

もぎたてをいただきました。
先端から出ているこの白い液体はタンパク質分解酵素。
この酵素は害虫からイチジクの身を守る防衛物質です。
食べる分には問題ありませんが、
手につくと痒くなるよ、指紋がなくなるよ!と脅かされながら、

みっちりと割る。
左右に蜜を分け合いながらねっとり。
吸い込まれそうな深紅です。

丸ごとかぶりつくと
弾けるプチプチの食感が楽しくイチジクの特有のじんわりとした甘さ。
しかし、それが非常に濃く、大変美味しいイチジクでした。

初夏に食べられるキングイチジクの圃場も見せていただきました。
この時期に着果した米粒大のものが来年6月頃の収穫分です。
非常に楽しみです。

今期は

○キング 1,636パック
○ビオレソリエス 3,522パック
○ビオレソリエス ドライ 703袋

たくさんの方にご注文いただき本当にありがとうございました。

現在はキズ果を利用した加工品のジャム販売を計画中です。
甜菜糖だけを控えめにつかったもので、試作段階から非常に期待しています。

今後も富田農園イチジクの魅力を余すところなくお伝えしていきます。

(豊洲市場ドットコム フルーツ担当 鈴木)

→ 豊洲市場ドットコム「富田秀俊さんのビオレソリエス 佐賀県産 黒いちじく」詳細はこちら
※2020年の販売は終了しています。