九州の若手の生産者達とおいしい果実について考える

豊洲市場ドットコムの井上です。

「ネオ豊洲市場構想」

系統流通にはのりにくい、小規模のこだわり生産者の果物や野菜や海産物を、ネットでBtoCを行い、生産量が大きくなったら系統流通もいかして、さらに拡大していくような動き。

そんな新しい市場を目指してます。

それを実現すべく、本日は鹿児島へ。


獅子島の池元さん、芦北の田中さん、出水の眞鍋さん、唐津の上野さん。
20代後半~30代前半と産地を訪れて、ここまで若い方達だけと会うのは珍しい。

僕がダントツの年上です。ひょえ~~~!

今回は色んな話をしましたが、皆さんの土壌への関心の高さに驚きました。

↑こちらは、眞鍋さんの畑の土。

オリジナルの堆肥をおじいさんの代から作っていて、この堆肥が積み重なった土により、「正直、それほど良い立地ではない」という畑の柑橘を凄いレベルにまで仕上げます。

 

↑こちらは、眞鍋さんの畑の紫色の土。
こういう1つ1つの土の特性が果実の味を変えます。このベースとなる土を生かしつつ、そこに肥料を投入して、その畑なりの土壌を作ります。

 

↑鹿児島県出水の土は鉄分を含んだ赤土がベース。

桜島の方にいくと火山灰が降り注ぐ黒土になります。隣の畑が全然別の土であったりするのは、ブルゴーニュと一緒ですね。

 

ここからは、熊本県津奈木の田中さんの畑。

眞鍋さんの土とはだいぶ異なり、大きな岩石なども混じっています。

田中さんの畑はアプリで水と液肥を管理しており、そのデータを見ながらアクションをします。

「樹木の状態を知るのは感覚頼りで確証が持てない事もあったが、データがあると自信をもってアクション出来る」

とのことです。

なるほど。感覚もとても大事ですが、データがあると確かに安心。

田中さんとは「パインみかん」をいう品種を一緒にブランディングしています。

一昔前なら、一生に一度行けるかどうかという距離にある鹿児島・熊本。

そこで暮らす、ひょんな事から出会った若い生産者と、農業の、果実の次の時代を一緒に考えられるのって、とても幸せです。僕も年をとったかな。