
豊洲市場ドットコム仕入れ担当の平林です。
昨年は、同じく和歌山の希少品種「パープルキング」を使い、その色味を活かすため、梅酒はホワイトリカー、梅干しは赤紫蘇を使わず、花藻塩のみで塩分18%で仕上げました。

梅酒はパープルキング特有のピンク色がじんわりと溶け出し、いい色合いに。梅干しも赤っぽく仕上がり、自然と梅蜜も出て、塩の角が取れたまろやかな風味に仕上がりました。



今年はパープルキングの入荷がごくわずかだったため、小粒で可愛らしいパープルクイーンを使って、すべて梅干しに。昨年の仕上がりがとてもよかったので、今回は迷わず2kgを梅干しに仕込みました。

昨年と同様、色味を損なわないよう赤紫蘇は使わず、花藻塩で塩分18%。今年は梅雨らしい雨も少なく、夏の日差しが強かったおかげで、あっという間に土用干しまで終えることができました。梅干し自体は、パープルキングの時より色は薄い印象。梅酢はピンク色に染まり、梅のフルーティーさもあって、炭酸で割って飲むと、この時期、体に染みます!

味はまだ角があるので。もう少し寝かせて、塩と酸味が馴染むのをゆっくり待とうと思います。

塩分18%以上で仕込んでおけば、長く保存も効きます。
いつか子どもたちが大きくなって、一緒にお酒を交わしながら、この梅干しを肴にちびちび一杯やる…そんな日が来るのを、今から楽しみにしています。