【旬を味わう】琵琶湖の小鮎

こんにちは、スタッフの田賀です。

 

先日たわいのない話題から、ふと話に上がった「小鮎」

先輩スタッフの「炭火で転がして日本酒でちびちび食べるのが私は一番好きかも。」という言葉を聞いて、買わずにはいられなかった。

 

と、いうことで

琵琶湖の初夏の味、天然ものの「小鮎」を購入しました。

 

▲届いたばかり、ピカピカ鮮度抜群の「小鮎」

 

 

琵琶湖の初夏の味「小鮎」って?

 

 

読んで字のごとく、小さい鮎ですが

琵琶湖の小鮎は子供の鮎(稚鮎)ではありません。

 

一般の河川の鮎と異なり、成魚でも7〜8センチ、大きくて10センチ程度にしか育たないため「小鮎」(湖鮎)と呼び親しまれているのだそう。

また、小鮎の子どもは「氷魚(ひうお)」と呼ばれ、12月~3月ごろの冬にしか獲ることができません。

 

ちなみに、琵琶湖では大きく成長しない小鮎を一般河川に放流すると

一般の鮎のように成長するのだとか。不思議である…

 

 

小鮎の漁法いろいろ

 

 

生態に合わせた漁法が、季節によってたくさん編み出されてきたようです。

 

網に向かって、先端にカラスの羽をつけた”追い棒”を巧みに動かし、群れを追い込む「追いさで網」
湖面の近くにいる群れを漁船で救い上げる「沖すくい網」

鮎の遊泳を網に追い込み、からまったものを捕獲する「刺し網漁」
岸から沖に網を設置して、魚を一箇所に誘導して捕獲する「定置網漁」

その他「小糸網」、川では「やな漁」、かつては「地びき網」も盛んだったとのことです。

 

 

食べ方もいろいろ

 

小鮎は、熱々でいただくのが美味しい塩焼き、天ぷら。

そして、南蛮漬け、佃煮…どれも美味とのこと。

 

しかし、まずは先輩から伺ったように

炭火で塩焼き!と、言いたいところですが諸事情により難しくグリルで。

 

まずは塩焼き

▲グリルで塩焼きした小鮎

 

この小さいからだに鮎の旨み、脂がしっかりのっていてます。

骨が気になることも全くなく、頭から尾まですべていただくことができます。

内臓の微かなほろ苦さがたまりません。

 

 

 

続いて、炊いてみた

 

▲小鮎の甘露煮

 

おおよそ等量の砂糖、醤油、酒、みりんに、実山椒も入れる。
今回はコテコテに煮詰めず、煮汁に少しとろみが出たくらいで火を止めました。

 

ご飯に合う、と言いたいところですがのせる前にパクパク食べきってしまいました。

 

 

 

獲れたての小鮎は、今の季節だけのごちそうです。

見かけた際には逃さず、ゲットしてみてください。

 

 

食文化 田賀