築地市場ドットコムの井上です。
私としては思い出深い、初めて「主役としてうまい」と思ったねぎ「千寿ねぎ」です。
千寿ねぎ
写真じゃ伝わりにくくて残念なのですが、とても太くてずっしりしています。断面を切ってみると幾重にも隙間なく層になっています。この身の詰まり方が特徴的です。
この千寿ねぎは、千住ねぎのブランドです。千住ねぎはその名の通り、かつては「東京の千住付近」で作られていました。今は埼玉が主産地になってしまったようですが、東京出身のブランドねぎとして、今も指名して買われる方が多いのだとか。
店頭にはなかなか出回らず、ほとんどが一流どころの料理人が持っていくので、知らない人の方が多いと思います。
今日は東京産の菜花と合わせます
東京の伝統的なねぎと、これも今となっては珍しい東京産の菜花。それを味噌汁にします。
なかなか美しい。白と緑が潔く江戸的で良いですね。千寿ねぎは長時間煮ても煮崩れません。最後までしっかりしています。生だととても辛いのですが、火を通すと甘くなる、何となく高貴なねぎですね。
菜の花は煮すぎると美味しくないので、時間をずらして入れました。本当は別茹でして上に綺麗にのせると良いのですが、もう1つのコンロが鮭を焼くのにつかっており、時間もないのでちょっと手抜き。
菜の花の苦みが春らしくて良いです。朝からとてもすっきりした気分になりました。子供は案の定「苦い」といって食べません。この~~~(怒)!
(㈱食文化 井上)