
豊洲市場ドットコム仕入れ担当の平林です。
先日、フランス・モンサンミッシェル産のムール貝を当店で購入したので、シンプルながら旨味の深いパスタを作ってみました。
『フレッシュ ムール貝』フランス・モンサンミッシェル産 AOP 約1.39kg ※冷蔵
モンサンミッシェルといえば、美しい修道院の景色で有名ですが、実はムール貝の名産地でもあります。ここでは干満差がとても大きく、貝が海水から出たり入ったりを繰り返すことで鍛えられます。この厳しい環境が、小ぶりながらも身の詰まったムール貝を育て、旨味をぎゅっと濃縮させるのです。

まずはムール貝の殻を丁寧に洗います。表面には海藻が付いていることもありますが、手で引っ張れば簡単に取れます。

フライパンにオリーブオイルを入れ、フランスパンと一緒に、にんにくと鷹の爪を加えます。
ポイントは、にんにくをみじん切りやスライスにせず、そのまま塊で使うこと。こうすることで、香りはふんわりと立ち、素材の味を邪魔しません。にんにくがきつね色に、鷹の爪が黒っぽくなったら一度取り出します。

洗ったムール貝を加え、オイルを絡めたら白ワインを注ぎ、蓋をして蒸し上げます。
殻が開いたら、先ほどのにんにくと鷹の爪を戻します。

パスタの茹で汁を加えて乳化させ、味見をして塩で整えます。

キッチン横で育てているイタリアンパセリを刻んでソースに加え、パスタを絡めれば完成。今回はロングパスタがなかったのでショートパスタを使用しましたが、ムール貝の旨味がしっかり絡み、食べ応え十分です。

食べ進める途中でレモンをキュッと絞ると、爽やかさが加わってまた違った美味しさに。白ワインもついつい進んでしまいます。
モンサンミッシェルのムール貝は、身入りがよく旨味も濃厚。手に入ったら、ぜひこのシンプルなパスタでその美味しさを味わってみてください。