ミカンとオレンジから生まれた夢の柑橘!福岡県産「清見オレンジ」を食べてみました

ジューシーな春の味覚、清見オレンジを知ってますか?

冬の寒さから一転、気候も少し暖かくなって過ごしやすくなりました。
甘酸っぱく、そしてジューシーな柑橘系がますます美味しくなる季節ですね。
これからの季節に楽しめるフルーツとして、甘さと酸味のバランスも良く、果汁分も豊富な清見オレンジを食べてみませんか?

清見オレンジは、温州ミカンとオレンジの交配によって生まれた柑橘です。
温州ミカンの甘さとオレンジの香りを受け継いだ、まさに良いとこ取りのフルーツです。今がまさに食べ頃なので、店頭に出回っているうちにその風味を楽しんでみましょう!

甘い柑橘系に人気が集まっている今、甘くてジューシーな清見オレンジは年代を問わず好まれること間違いなし!
とろけるような果肉の食感も、やみつきになるお味です。
今回はミカンとオレンジの良さを堪能できる贅沢な一品、福岡県産の清見オレンジをご紹介します。

 

デコポン、ポンカンに並ぶ平成の三大柑橘!


清見オレンジは、温州ミカンとオレンジを交配して作られた国内初のタンゴール類の品種です。
タンゴールとはミカン類とオレンジ類の雑種の呼び名で、日本では清見オレンジをもとに「デコポン」「はるみ」「せとか」などの品種が生み出されました。

日本人に親しまれている温州ミカンと、世界で最も有名な柑橘のオレンジを交配させて、夢のような新品種を作ろうという計画のもと、1949年(昭和24年)に静岡県の果樹試験場で交配が行われました。交配に使われた品種は、温州ミカンは「宮川早生」、オレンジは「トロビタオレンジ」です。

交配の結果、成った実はとても美味しいものでした。
1979年(昭和54年)に品種登録され、誕生地の静岡県清水市にある清見潟と、清見寺というお寺にちなんで「清見オレンジ」と名付けられました。
清見オレンジの旬は2月頃から5月頃で、もっとも出荷が多く美味しい時期は2月中旬~4月上旬頃とされています。
ハウス栽培より、露地栽培のものは味が濃く、果汁が多くて美味しいといわれています。露地栽培の清見オレンジは、一つ一つ袋がけされて樹上で越冬し、出荷直前まで完熟させることで甘みが増すのです。

主な産地は愛媛県で、全体の出荷量の45%を占めています。次点に和歌山県、佐賀県と続き、今回取り上げています福岡県は9番目に出荷量が多い地域となります。

清見オレンジは、甘い果肉と果汁のミカン、香り高いオレンジのゴールデンカップルから生まれた夢の柑橘として人気が高まっています。
デコポン、ポンカンに並ぶ平成の三大柑橘とも呼ばれ、生食はもちろんのこと、みずみずしい果肉をたっぷりと使ったジュースの材料としても好まれています。

 

清見オレンジの皮を剥いてみました!


皮の質感はオレンジと似ていますが、オレンジより少し柔らかい感じです。
弾力と固さがあるので、手で剥くのはなかなか難しいです。ナイフか柑橘専用のカッターを使っての皮むきがおすすめですね。

 

清見オレンジの内部に迫る!


果肉は柔らかく、粒が大きめの食べやすいサイズ感です。袋(じょうのう)がかなり薄くて破れやすく、綺麗に皮を剥くのが難しく感じました。
ミカンのように手で皮を剥きながら食べるよりも、ナイフで皮ごと8つ切り(スマイルカット)にするのがおすすめです。水平横半分に切って、スプーンで果肉をすくうようにすればもっと簡単に食べられます!


表皮に負けない位の鮮やかなオレンジ色と、みずみずしいツヤ感が食欲をそそりますね。
評判通りの、果汁の多さには驚きでした。皮を剥くたびに芳醇な香りが漂ってくるので、早く食べたい気持ちを我慢しながら撮影を続けました。
種はほんの小さいサイズの物が数個入っている程度でした。そのまま食べても気にならない感じです。まれに大きめの種が入っているものもあるそうなので、念のため、食べる際には気を付けてくださいね。

 

清見オレンジを食べてみました。


今回試食した清見オレンジは、甘みと酸味のバランスがとれた、とても食べやすい味わいでした。みかんとオレンジの風味が一度に楽しめる、不思議なフルーツといっても良いでしょう。
冷蔵庫で少し冷やしておくと、果汁と果肉の美味しさが増して更に風味豊かに楽しめます。
気候が暖かくなり始めた今、もっともおすすめしたい食べ方です。
冷蔵庫での保存は常温保存より長持ちしますが、水分が飛ばないようにラップや袋に包んでおきましょう。

 

注目の柑橘、清見オレンジの今後に期待しましょう!

清見オレンジは、風味の豊かさとジュースを飲んでいるかのような贅沢な果汁感が特徴の、今や大注目の柑橘系のひとつです。お取り寄せフルーツとしても人気で、清見オレンジを使ったレシピもネットなどで紹介されていますので、美味しい食べ方を探してみるのも楽しいですね。
「平成の三大柑橘」と名高い清見オレンジ。
去りゆく平成を懐かしみながら、味わってみてはいかがでしょうか?