青森県陸奥湾産(平内町)のほたて

商品部の田中です。20代前半くらいまではほたてはあまり好きではなかった?かもしれません。

それはなぜかというと、ほたての養殖日本一の町、青森県平内町で生まれ育ち、いつもほたてを食べていたからかもしれません。

中学生になると、いよいよ立派な働き手!クラスの半分ほどは漁師の子供で、水揚げなどを手伝ってから登校してくるなんていう人もいましたし、雪の時期は長靴で登校するのですが、漁師の子供は白い浜ではいているような長靴!

私の時代でクラスの半分だったので、同じ町で生まれ育った父はもっともっと漁師仲間が多かったに違いない・・

それを象徴するように、玄関にどんっと置かれたほたてなんて日常茶飯事。物々交換文化もまだまだ残っていたので、ほたては生活の一部のような食材でした。

東京に上京してから20代後半になるころにやっとほたて中毒から脱し、ごくごく普通にほたてが食べたいと思えるように。定期的にベビーほたてやら、焼いたり干されたりしたほたてやらが送られてきます。

平内のほたては高級品

今回は珍しく贈答的なほたてが送られてきました。結婚してからは、親も漁師の友達からもらったほたてをただ送るという事が出来なくなってきた模様。ほたて町のプライドか?

貝から外す道具は、牡蠣にはオープナーがついているように必ずほたてに同梱されているため、我が家にはすでに2.3本はあり、おすそ分けのたびに誰かにあげないとあっという間にキッチンの引き出しに割りばしのように貯まります。

生きているうちに一気に貝から外す

最近は外も寒くなってきたので、発泡スチロールのまま外に置いておけるので2日に分けて食べることに。到着したのが20時すぎだったので、急いで刺身だけ作って食べることに。鮮度が命です。さささっと貝から身を外します。白い貝側を上に向けて茶色側を下に、道具を脇からするっと差し込んだら、貝柱の底側に当たるように貝に沿って当てていきます。

貝から外した身は、紐と呼ばれるビラビラしたところと貝柱以外はこの時期は捨てます。

(2月頃には生殖巣も美味になってきます:白と赤の耳たぶみたいな形のところ)

ヒモはネットなどに入れて塩もみ

貝柱と一緒に外したヒモは、つぶ貝などと同じようにぬめりを取ります。ネットなどに入れて、塩で揉み洗いをして、ぬめぬめとした液体が出てきたら水で流します。すると、ヒモが真っ白に!そうしたらお好みの長さのところでカット。

ほたての刺身は5分でできる。

そうこうしているうちに、ほたて町出身者によるほたての刺身はあっという間に完成。生きているうちに食べる、陸奥湾のほたては本当に甘くて美味!柑橘をちょっと絞って食べるのも美味ですが、わさび醤油に勝るものなし。貝柱もサクサクっという食感が残っているほど。

そして、刺身以外に我が家の人気メニューはほたてフライですが、すっかり写真を撮り忘れたため、2日目に食べたバターソテー。

ほたてのバターソテー

あまり火を入れすぎないのがコツ。ぷりぷりジューシー感を損なわないうちに火から下ろすのがポイント。

ほたては食べすぎ嫌いだったのですが、最近すっかり好きになりました。懐かしい地元の味です。

1年1095食の楽しみを。