
未来価値創造室の田中です。先日、豊洲のオフィスに居たら、貝焼き味噌って??とザワザワしていたので、久しぶりにmy貝を取り出して作ってみることにしました。
最低でもどこの家にも1つは、貝焼き味噌用の貝があります。私は18歳のときに東京に出てきましたが、魔女の宅急便でキキが一人前の魔女を目指して修行に出る際、ほうきを持ち巣立つように、青森では貝焼き味噌用のMY貝を持って巣立ちます。親が私に持たせるように新品の貝を買ってきました。(青森の市場で貝焼き味噌用の貝が売っています)母親に、「家のお古を持って行ってもいいし、新品持って行ってもいいしお任せよ」と言われて(魔女宅の世界)私はキキと真逆の選択をして、自宅で使っていた古びた貝を自らのお供として持ってきました。

もう、貝の左側は結構ボロボロだしかけてきているのですが、なんといっても良い出汁が出るのです。(出汁というか正確には風味)貝1枚で1~2人前の貝焼き味噌が出来ます。ガス台に乗せるので、あまりに貝が小さいと溢れまくるのである程度の大きさが必要です。
貝焼き味噌とは、江戸時代から食べられてきた青森の郷土料理。魚の切り身と味噌などを乗せて味噌で似た漁師料理でしたが、卵が入手できる時代になると、卵でとじてタンパク質もとれる栄養も考えられた料理に変化しました。
自宅で食べる貝焼き味噌は基本的には味噌とねぎと卵で作ります。たまに焼き魚などが余っていると入れたりします。小さなころは、親が結婚式や仕事、地域の会合などでお呼ばれの手土産で、魚料理を持って帰ってくると、貝焼き味噌で翌日の朝などに朝食になって出てくるイメージが強かったです。

煮干しと水を入れて火にかけて出汁を取ります。最近のガスコンロは温度を検知して自動調節などをするために、中心部に突起があって、貝が乗せづらい!絶妙に平行になるように乗せるのがコツです。煮立ってくると、古びた貝からは懐かしい少し焦げたような香ばしい香りが漂ってきます。この風味が貝焼き味噌に付いて独特の味わいになります。

出汁が取れたら、たっぷりのネギを入れて味噌を溶きます。魚など入れられる魚介類があればここで一緒にいれて温めていきます。青森のお料理が食べられる飲食店では、帆立が入っていることが多いように思えます。

火が通ったら溶き卵をゆっくり流しいれるだけ。勢いつきすぎると、すぐに漏れてコンロが悲惨なことになります。自分の貝のクセを覚えて、この辺に卵白が来るように流しいれるとこぼれないことも使っていると覚えてきます。

私の貝は、小さめの卵が2個分入りきります。ギリギリまで卵を流し入れたら弱火で火を入れていきます。私は半熟で火を止めて少しの余熱で固まった程度が好みです。スプーンを添えて完成です。

ご飯の上に乗せてかきこみます。物心ついたころから食べていたいつもの味。たまに食べると懐かしさに包まれる、青森県の家庭の味です。
1年1095食の楽しみを。
#青森の食ひろめ隊
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