食文化の林です。
毎年3月になるとあちらこちらで見かける、桜餅。
桜餅を包む桜の葉の一大生産地が、西伊豆の松崎町であることはご存知でしょうか?

実は松崎町は全国シェア約7割を占める日本一の桜葉産地です。国内で流通する桜餅用の桜葉の多くが中国産である中、貴重な国産品として高級和菓子店や大手メーカーから高い支持を得ています。そしてその桜葉の収穫時期の最盛期が5月から8月なのです。

日が昇る時間と共に収穫は始まります。大きな木にはしごを使って収穫するのかと思いましたが、1メートルほどの低木です。毎年冬の時期に30センチ程に切り揃えるそうです。

一枚一枚手作業で収穫します。葉の先が綺麗になっているものだけが桜餅の葉として使われます。虫食いなどの葉は桜餡用のペーストやお茶、粉末にして製菓材料として使用されます。

丸くけさんと呼ばれる方々のお宅に納品された桜葉はサイズごとに選別され、52枚一組にまとめます。桜葉をまとめるのは萱です。長期間漬けても切れないことから、昔から使われているそうです。

桜葉は塩漬けメーカーの丸後食品さんのところで鳴門の塩と海水で塩漬けにします。丸後食品の後藤社長曰く、この塩のきめ細かさが桜葉の食感の良さや仕上がりに影響するそうです。

「たかが桜葉、されど桜葉」後藤社長の言葉です。香り高い大島桜の桜の葉があるからこそ、桜餅の美味しさが生きてくるのですね。11月に漬け上がった桜葉は来春、有名和菓子店等で桜餅として登場します。
豊洲パーラーでもこの桜葉を使ったスイーツを企画します。
お菓子と一緒に桜葉のお茶のセットもお届けできたらと思います!
