
水産担当の平林です。
先日、念願のアブラボウズを、ついに手に入れました。
アブラボウズは、名前の通り脂が魅力の魚ですが、同時に注意も必要です。脂の主成分は、人の体では分解しにくい不飽和オレイン酸系のグリセリド。良質な植物油に近い性質を持ち、体質によっては影響が出ることもあります。大量に食べなければ問題はありませんが、大人で一日100g程度、子どもなら念のため50gほどが適量。美味しい魚だけど食べ過ぎ注意という少し惜しい一面も持っています。

今回は家族で食べることもあり、できる限り脂を落とす調理法を選びました。下処理は霜降りをしてから煮付けに。日本酒とみりんを煮切り、少量の醤油ときび砂糖を加え、落とし蓋をして中火からやや強めの火で10分ほど。最後に醤油で味を整えて仕上げます。

霜降りしてもなお、アブラボウズの脂が煮汁に溶け出し、タレは白く濁るほど。身はホロホロしており、しっとり。食感は、究極にとろけるタラのようです。味わいは上品で、甘みがあり、旨味の余韻が長く続き、思わずご飯が進みます。
子どもたちは「おかわりしたい」と言いますが、そこは我慢してもらう。分かっていても、もう一口欲しくなるのがアブラボウズの怖さでもあります。
販売の機会がありましたら、ぜひこの唯一無二の味わいを体験していただけたら嬉しいです。
