タガの豊洲市場日記:ドウマンガニ、スダレ貝、ソルトーマ 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    9月9日(土)今朝の豊洲市場

    ドウマンガニ

    ドウマンガニ

    活の「ドウマンガニ」が入荷していました。「ドウマンガニ」は浜名湖の幻のカニと言われています。
    ワタリガニの一種で、正式名称は「トゲノコギリガザミ」。高知では「エガニ」、和歌山では「ドウニュウガニ」など漁獲される地域により名前は変わります。
    甲羅(胴)が丸いのが特徴で、これが由来して「ドウマン」と呼ばれるようになったとも。オスは大きな爪も楽しめますよ。

    スダレ貝

    スダレ貝

    愛知三河の「スダレ貝」が入荷しています。
    オレンジ色がチラ見えしてますね。ただ赤貝とは異なり、どちらかというとアオヤギのような風味、アサリよりも旨味が強く感じます。
    ささっと酒蒸しにすると食感も良いですよ~!

    ケンサキイカ

    ケンサキイカ

    茨城県より、小さい「ケンサキイカ」が入荷しています。
    このサイズはおつまみレシピにぴったり!煮つけたり、炒めたり、アヒージョ、パエリアにも。
    簡単なのに、一気に料理の格が上がる気がします。

    ソルトーマ

    ソルトーマ

    北海道のニセコフルーツトマト倶楽部が手掛ける塩トマト「ソルトーマ」は、8~10月しか収穫できないため、期間限定です。

    タガのひとり言「本日9月9日は重陽の節句」

    栗ご飯、菊酒、菊のお浸し、小茄子の浅漬けと辛子漬

    先日、重陽の節句のセット組を手掛けた商品担当と私の秋刀魚の撮影を同時に行いました。

    陰陽五行の思想、陽の数(奇数)=最大数、九が重なる日に、栄養のある季節の食材を供し、無病息災や長寿を願います。
    「重陽の節句」は菊の節句、栗の節句とも言われ、 菊を酒に浮かべた「菊酒」や「栗ご飯」を楽しむことを皆さんご存知でしたか?

    菊の花は「鬼の眉」とよばれ、“盃に浮かべて飲めば不老の妙薬になる”と伝えられてきました。実際、菊は古くから生薬として活用されています。
    今回私ははじめてお浸しにしていただきましたが、癖も無く、おいしくいただきました。

    見た目もですが、日本の美しい思想ですね。