いちごのシーズン真っ盛りです!
寒さを感じるこの時期、スーパーの青果売り場には鮮やかないちごが並びだして見た目にも華やかですね。お菓子のトッピングや、ご家族集まって食べるためにといちごを購入された方も多いのではないのでしょうか?
甘い香り漂ういちごは、お子様から大人まで皆に愛される人気フルーツの定番ですね。普段、何気なく口にするいちごですが、品種ごとに特徴に違いがあることをご存知でしょうか?
今回ご紹介する『栃木県産 とちおとめ』は、苺の名産地、栃木県が誇る逸品です。心地よい香りと甘み、豊富な果汁、食べ応えのあるしっかりとした果肉が特徴の品種です。酸味と甘さのバランスがとれているので、飽きのこない美味しさです。もっと甘さが欲しい方は、練乳やハチミツなどをトッピングするとさらに美味しく食べられますよ。
とちおとめの主な特徴とルーツは?
鮮やかな紅色が目を引くとちおとめは、主に栃木県で栽培、出荷されています。次に多い産地は茨城県、愛知県です。栃木県は冬の日照時間が長く、肥沃な土に美味しい水といちごを栽培するには最高の条件が整っています。
栃木県農業試験場で『久留米49号』と『栃の峰』の交配によって誕生したとちおとめは、1996年(平成8年)に品種登録されました。
栃木県では、『女峰』がメインでしたが、甘みが強めで大粒のとちおとめが好評であったことから切り替えが進み、現在では栃木県内のいちごの生産量のトップを誇っています。
とちおとめの外観は円錐形が多いのですが、丸みを帯びた形や小ぶりな形など、見た目の面白さが感じられるものもあります。果肉がしっかりしている割には、果汁が多く瑞々しいのも特徴です。
光沢感のある鮮やかな外観はもちろんのこと、適度に赤みが入った断面の美しさもチェックしてみると面白いですよ。
とちおとめを実際に手に取ってみました
今回入手したとちおとめは、全体的に粒が大きめで、様々な形状のものがありました。
濃いめの紅色で色艶が良く、まさにいちごそのもの!という感じですね。パッケージを開けると、独特の甘い香りも十分に感じられました。
とちおとめの内部に迫る!
とちおとめは果肉が固めなので、ナイフを入れても形崩れせず、綺麗に切り分けることができました。
まず縦方向に切った断面は、適度に赤みが入った色合いが見た目にも面白いです。赤みの割合が多いと、これは甘いいちごなんだな。ということが伝わってくるようです。
いちごの形がややいびつなので、ちょっと変わった見た目になりました。
横方向に切った断面は、縦よりも赤みが強く見える感じです。
いちごを食べる前に一度切ってみて、断面の色加減を楽しんでみませんか?
とちおとめを食べてみました!
果肉がしっかりして食べ応えがあり、歯触りがサクサクとした感じでした。酸味より甘さが勝っている、とても食べやすいいちごです。粒が大きめでボリューム感があるので、少量でも満足感が得られる味わいです。
今回購入したとちおとめは甘みが強かったので、練乳などで甘みを足さなくても美味しく食べられました。
また果肉を噛みしめる度、切り分ける際にも果汁が溢れ出てくるのには驚きですね。
とちおとめを購入したら冷蔵庫で保存して、できるだけ当日中か翌日には食べきるようにしましょう。乾燥を防ぐため、ラップかビニールで密封してから保存してください。
とちおとめは果肉が固めなので日持ちするように思われますが、保存期間は他のいちごと変わりなく短めなので気を付けてくださいね。新鮮なうちに味わってみましょう。
とちおとめの美味しい食べ方は?
『とちおとめ』そのままの美味しさを楽しむなら、冷蔵庫で1~2時間程冷やしてから、軽く水洗いして食べましょう。ヘタを付けたままザルに入れて、薄めの塩水で軽く洗います。念入りに洗う、ヘタを取って水に付けると甘みが逃げてしまうことがあるので、表面の汚れを軽く洗い落とす程度で十分です。
ケーキやいちご大福などのデザートの材料としても、とちおとめは大活躍です。ジャムを作っておくとトーストやパン、紅茶などにトッピングしても楽しめます。ネットなどでレシピを探してみましょう。
買ってすぐに食べられない場合は、1ヶ月程冷凍保存もできます。半解凍してそのまま食べられますし、スムージーを作ってみるのもいいですね。
まとめ
とちおとめは全国的によく店頭で見かけるいちごの品種で、出回り時期が11月頃~6月頃と長く味わえるのが嬉しいですね。世代問わずに人気フルーツのいちごは、贈り物として選んでも大変喜ばれます。いちごのシーズン真っ盛りの今、甘みと果汁の風味豊かなとちおとめの魅力を堪能してみましょう!