【実食】断面図に胸キュン!2018春のいちご大福オススメ10選

都内で買える「いちご大福」を食べ比べしてみました


こんにちは、築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。苺の旬は12月のクリスマスをピークに、その後も3~4月頃まで続きます。ケーキなどの洋菓子には欠かせない存在ですが、忘れてはいけないのが和菓子の中でも人気が高い「いちご大福」です!最近は大福の中に包まれているだけではなく、切り込みを入れた部分から飛び出していたり大福の上にのせられていたりと、いちご大福もずいぶんと進化してきています。そんないちご大福、食べ比べしてみたら面白いのかな?と思い、中の人が都内で購入してきたいちご大福10選を苺大福の断面図とともにご紹介いたします。

 

【01】築地そらつき(築地 場外市場)


まずはやっぱり築地市場で購入できるいちご大福から…という事で、築地の場外市場に店舗を構える築地そらつきさんにていちご大福を購入してみました!こちら、すでにTwitterでもお届けしておりますが、日本人だけではなく外国人観光客にも大人気のお店で、朝から多くの方がいちご大福を購入されています。種類もかなり豊富!
中の人が購入したのは、定番のつぶあん(300円)。限定商品の白いちごがのっているいちご大福は500円となります。築地そらつきのいちご大福は上部に切り込みが入っており、大きくて立派な苺がポンとのせられているタイプ。苺の品種を訪ねたのですが、お忙しかったようでこの日は「茨城県産」としか教えて貰えませんでした…残念。白いちごはたぶん、淡雪じゃないのかな。

 


で、苺大福の断面図はこちら!苺は甘みと酸味のバランスがとってもよくて、サクサクとした食感も心地よかったです。新鮮な苺を使用されているんだな~、とよくわかります。果汁も程よくあったかな。大福は1cm近く厚みがあって、まるでお餅のようにプニプニとしていて弾力がありました。でも喉越しはつるんとしていて食べやすいです。あんこは甘さ控えめで、小豆の粒の存在感はそれほどでもないです。だからこそ、苺が主役!って感じの仕上がりに。苺と大福の部分を一緒に食べるとみずみずしさがあるので、和菓子というよりも洋菓子、スイーツを食べてるな~って気持ちになれます。

 


おまけ。多くの方はその場で写真撮影をしたり(インスタ映えしそう!)すぐに食べたりしていましたが、中の人は苺の断面図を撮影する必要がある為、持ち帰りをお願いしたところこんな三角形のおにぎりケースに入れてくれました(笑)。ご親切にどうもありがとうございます。

 

【02】小布施堂(新宿 伊勢丹新宿本店)


栗菓子で有名な小布施堂からもこの季節限定でいちご大福が登場しているのを発見!すかさず購入しました~。栗あん苺大福(378円)。こちら、購入当日に店員さんにお尋ねしたところ「やよいひめを使っています」と苺の品種を教えて頂く事が出来ました。一般的に、いちご大福には小豆で作られたあんこや最近ではホイップクリーム、カスタードクリームなどが使われている事が多いのですが、栗あんってちょっと珍しくないですか?しかも、小布施堂さんの美味しい栗あんとのコラボレーション!これは食べる前からちょっと期待してしまいます。外から見るとすでに栗あんの優しいベージュ色が見えてますね。

 


小布施堂の苺大福の断面図はこんな感じ!苺が少し斜めな感じで入っていました。大福の部分はもっちもちすぎて、包丁の刃にペトペトくっついてしまいちょっとカットしにくかったかな。でもやよいひめ(苺)の部分に到達すると、いきなりスッと刃が入っていき切れ味抜群になります(笑)。やよいひめはこのいちご大福の中に入っているものはまんまるタイプの苺でした。酸味が後味に残る感じの味わい。苺がなくても、普通に栗大福として美味しい(笑)。さすが、小布施堂さん。栗の主張がちょっと強いので(美味しいという意味で)苺とブツかるかな~と心配していましたが、栗あん、苺、大福、どれもが同じバランスでそれぞれ主張しているので結果的に食べやすくバランスのよいいちご大福だったな、と思います。

栗あん苺大福(小布施堂ブログ)
http://obusedo.lekumo.biz/obusedo_blog/2017/01/post-4fdc.html

 

【03】新宿中村屋(新宿)


季節のお菓子を多数そろえる新宿中村屋。リーズナブルで買いやすいいちご大福を見かけたので購入。新宿以外にも都内あちこち店舗があるので買いやすいのが嬉しいですね。
いちご大福(140円)。包み紙の写真がないので説明がしにくいのですが、スーパーやコンビニでも手に取る事が出来そうな簡易包装がすでにされている状態で販売されてました!苺は中に包まれているタイプで、定番中の定番って感じのいちご大福ですね。白すぎて写真がうまく撮影できませんでしたよ…。粉もいっぱいついてた。

 


新宿中村屋のいちご大福の断面図はこんな感じになりました。いちご大福そのものが小さ目なので、当然中に入っている苺ちゃんも小さ目です。そして横向きに入ってましたので苺の断面図も横向きとなりました。中がちょっと白っぽいですね。苺の品種はなんなんだろうか…?大福はしっかりめの硬い食感、写真では厚みがあるように見えますがこれはカットする際に寄ってしまっただけで実際にはもう少し薄い印象でした。苺は果汁少な目だけど酸味があり、甘さが強いこしあんとの相性がバッチリです。でも苺が小さいからやっぱり、苺よりもあんこの印象のほうが勝ってるかなあ。あと、ほんのりと塩味を感じたので、甘じょっぱい系スイーツとして「もうひとつ!」って食べたくなっちゃう、そんないちご大福でした。なんというか、庶民派ないちご大福です。

 

【04】鈴懸 すずかけ(新宿 伊勢丹新宿本店)


福岡発!都内でも大人気のお菓子屋さん、鈴懸(すずかけ)。メディアで取り上げられる事も多いので、鈴乃最中 おてづめなどがよく知られていると思いますがこの季節限定でちゃんと苺大福(324円)が登場します。福岡のお店なので、当然使用されている苺はあまおうです!ビジュアルはまんまる。

 


そんな鈴懸の苺大福の断面図がこちら!ぎゃー!さすが、あまおう…!まんまるだし赤いしで文句なしの苺の断面図。しっかりとした果肉はとてもジューシーで、酸味が際立ってました。でも酸っぱいってわけじゃなくてちゃんと甘みもあるんです。柔らかく薄い求肥が鈴懸の特徴で、少しベタつくかな。皮むき小豆のこしあんを使用しているからなのか、最初白あんかな?と思ったくらいの色の薄さでした。でもすごく繊細な味わい。そして苺が目立つ、そんな仕上りの苺大福の断面図でございます。あんこと苺の境目のラインも美しい…。とにかく上品なので、お持たせにもオススメのいちご大福です!

 

【05】銀座甘楽(銀座や東京駅など)


豆大福が人気の銀座甘楽さんは、築地からもほど近い銀座本店のほか東京駅の改札内にあるGRANSTA(グランスタ)など主要な駅にもお店を構えているので、気軽に購入できるのが嬉しいいちご大福です。中の人、もともとこちらの豆大福が大好きでよく買っているのですが、この時期だけしか食べられないという苺大福(270円)、買わない訳にはいきません!という事で買ってみたよー。

 


あああああ!今回選んだ10種類のいちご大福の中で、苺大福の断面図としてのビジュアルだけで言えばダントツ1位の美しさです。ちなみに苺だけで言うと鈴懸さんかな!
Twitterで先行アップした際も、銀座甘楽さんのいちご大福に関しては白あんを使っているところが他のお店とちょっと違うという事で沢山の反響を頂きました。うん、確かに苺が映えてますね~。大福は薄く、もちもちで柔らかすぎるほどに柔らかかったです。苺は縦に入ってました。白あんはたぶん、一般的な小豆のあんこに比べるとちょっと甘さが強いんだと思います。この中に入ってた苺も酸味がほぼなく甘みが強いタイプの苺だった為、最初から最後まで「甘い」という印象のいちご大福。甘党さんにはオススメ。

 

【06】大角玉屋(銀座)


いちご大福の元祖、という事で知られる大角玉屋さんのいちご大福もやっぱり押さえておくべきでしょ~、という事で購入してみました。そしたらですね、なんと白と赤があったよ!違いは大福の色と、つぶあんかこしあんかって事みたいです(確かそうだったはず)。でも食べるの初めてなので、ここは定番の白で!特選いちご豆大福(249円)、しかもこれ銀座店限定なんだそうです。

 


大角玉屋の苺大福の断面図、白はつぶあんなのですが…えっと、苺よりも豆が!豆がすごく目立ってますが!(笑)
さすがいちご豆大福…。大福は厚みがあるタイプでしたけど、意外とネバネバしてなくて包丁の刃もスッと入ってカットしやすかったです。苺は横型に入ってました。白いスジ(維管束)がすごい目立つ苺ですね。品種は不明です。基本、豆大福がベースとなっているので小豆よりもとにかく「豆」の存在感が強く、食べていてもマメマメしてます。食感がすごい楽しい。でも、あんこもたっぷり入っててすごーく美味しかったですし、苺がちょっぴり脇役になりつつもありますが、大福としてはめちゃくちゃレベル高いです。本当これ美味しかった。

 

【07】東京新宿花園万頭(新宿ほか都内各所)


天保5年創業、かなりの歴史を持つ東京新宿花園万頭。代表菓子はその名の通り、花園万頭なのですがいちご大福をたまたま発見したので購入。デパ地下にも数多く出店されていますので買いやすいと思いますよ。花園万頭 いちご大福(237円)。外側から見るとなんか他のいちご大福に比べてやたら黒ずんでいるというか、中のあんこが透き通っているのか?黒っぽい色合いをしていました。

 


苺大福の断面図はこんな感じです。うーん、やっぱり他のいちご大福に比べてあんこの色がなんかすごく濃い!って感じがしますね。苺は品種不明ですが横向きに入っていました。大福には粉がいっぱいついていたので、ベタつく事もなく包丁でもカットしやすかったです。なかなか綺麗でしょ?つぶあんの中の小豆の粒感はすごかったんですけど、量が少な目でちょっとさみしいかな。でも、その分、苺の割合が高まっているので「いちご大福」としては苺の印象も強く、満足度の高いいちご大福に仕上がっているなと思いました。苺はシャキシャキ食感で超新鮮、酸味もありましたよ~。

 

【08】菓匠禄兵衛(東京駅 ecute東京店)


本店が滋賀県に存在する菓匠禄兵衛(かしょうろくべえ)、都内では便利な東京駅に店舗があります。伝統を大切にしながらもサプライズ感のあるお菓子づくりを心掛けているというコンセプト。そこで見つけたいちご大福は少しベージュがかった色合いで、すでに食べる前から不思議な感じがします。苺大福 福いちご(270円)。

 


苺は横向きに入っていました!横向きの苺の断面図、水玉模様みたいに見えて可愛い。柔らかい大福はものすごく薄くて、もちもちというよりとにかく「柔らかい」という印象。つきたてのお餅のように、とろ~んとしています。そして甘いミルク餡の中に真っ赤な苺が入ってます。あんこ、ミルク感が強いので洋菓子を食べてるみたいなんです。しかも、たっぷりと入っている…!苺は程よい硬さを持っており、果汁はそこそこですが甘さはちゃんとありました。他にあまり見かけない、洋風いちご大福ですね。

 

【09】高砂屋(築地 場内市場)


築地市場、探してみるといちご大福まだまだありました!場内市場にある高砂屋さんでは朝から可愛いおばあちゃんがいちご大福を販売されています。カワイイ生菓子がいつもショーケースに沢山並んでいるのですが、いちご大福は初めて見かけました。「使ってる苺はなんですか?」とお尋ねしたら、「色々試したんだけどあまおうじゃないと餡に合わないのよ~」との事で、こちらではあまおうを使用しているんだそうです。でもこのいちご大福、あまおう使用の割にはかなり衝撃的なお値段です。苺大福餅(220円)、試食も用意されていました。


高砂屋の苺大福の断面図はこんな感じ、やっぱりあまおうは赤いな~。横向きに入っているので苺の断面図も横向きですが、横向きにカットしても苺の断面図は赤いんですね。いちご大福はころんとしていてまんまる、ベタつきません。全体的にしっかりとしたつくりをしています。大福の薄さと、あんこのまんべんない感じがバランスいいかも。苺は全体の中でおよそ3分の2くらいのボリューム感。手作り感満載って感じで、優しい味わいだなって思いました。甘いあんこにあまおうがバッチリと合っています。さすが選び抜かれただけありますね…!

 


ちなみに店頭での販売の様子はこんな感じで、試食もご用意されてましたのでお味が気になる方は是非お試しください。でも、あまおう使用でこのお値段は絶対に「買い」だと思います。苺の品種をお尋ねした時も、奥からゴソゴソとあまおうの箱を出して来て見せてくれて、超親切でした。どうもありがとうございます。

 

【10】茂助だんご(築地 場内市場)


ラスト、10種類目のいちご大福もやっぱり築地市場で発見!場内&場外ともに多くのお客様で賑わっている、茂助だんご(もすけだんご)さんのいちご大福もこの時期、人気があります。以前は場内の店舗じゃないと並ばない、と聞いた事があるのですが最近場外の店舗をのぞいたら店頭に少し並んでましたので、買いやすくなっているかも知れません。いちご大福 2個入り(560円)。茂助だんごのいちご大福はこの通り、平たい大福の上に立派な苺がポンとのせられているタイプ。切り込みなども一切なく、本当にポンとのせられていました。

 


なので、苺大福の断面図も包丁でカットする際、綺麗に出来るかな?と思って苺、大福、それぞれを別にカットしまた組み合わせてみた(笑)。ですが、これ一緒に食べないといちご大福としてはやっぱ成立しないなあ…とちょっと思いました。大福の表面、粉が少な目なのでペタペタしていてカットはしにくかったです。苺はとちおとめを使用されているとの事で、しっかり硬めの食感に甘酸っぱい味わいがちょうどいい感じです。美味しい。大福も、これ自体ですでに美味しく豆感もありました。でも、やっぱり一緒に食べないといちご大福としては成立しないかもですね。

 

2018春のいちご大福10選、まとめ

今回は中の人がほぼ毎日いる築地市場とその近所、行動範囲内にて購入できるいちご大福を中心にお届けしました。本当は「あそこのいちご大福買いたかったー!」とか「有名なあのいちご大福も食べてみたかったー!」って気持ちもあるのですが、キリがないので今回はとりあえずこんなところで…。いちご大福って「購入当日にお召し上がりください」ってのがほとんどなので、なかなか買いに行けるお店の幅に制約があってすごい大変だったんですよ~(言い訳)。でも、需要があれば第2弾、第3弾と続けていきたいと思ってます!
どこのお店も、大福、あんこ、苺、それぞれに特徴があって、また苺の品種によっても食べた時の印象がこんなにも違うんだなあと新しい発見がいっぱいありました。オススメのいちご大福があったら、是非教えてくださいね。

(※こちらの記事でご紹介したいちご大福はすべて購入当時の情報となりますので、詳しくは販売店までお問い合わせください)