豊洲市場ドットコムの八尾です。
本日はこちらの木箱に入った缶詰め『あけぼの 金線たらばがに缶詰』で、美味しいカニご飯を作ります!
ところで「あけぼの缶詰」をご存じでしょうか。
レトロなパッケージは昭和のお中元・お歳暮でも人気の品でしたので「懐かしい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
19世紀初頭にイギリスで登場した缶詰技術は瞬く間に世界中に広がり日本にも19世紀後半に伝えられました。新たな加工食品産業として広まりました。
そして1910年(明治43年)に日本初のサニタリー缶(衛生缶)を使った缶詰として始まったのがあけぼの缶なのです。実に100年以上の歴史ある缶詰です。
その後日本の北洋進出と共に、サケ、カニ、ホタテ等、保存技術が少なかった時代に水産資源を有効活用するために多様な缶詰が作られました。
最盛期は母船方式という漁を行いました。水産加工工場が入った大型船と、漁獲用の小型船の船団で操業し、とれた傍から缶詰に加工するという生産体制です。
冷凍・冷蔵技術の向上と共に昭和の終わりに母船方式は終了しました。
現在、製造していたニチロ社は、原料を手掛けていたマルハ社と統合しマルハニチロ社となっています。多くの缶詰製品がマルハニチロブランドに統合される中
「あけぼの缶」だけは、当時のつくり方・パッケージを引き継いで100年の歴史を今に伝えています。
中でも発売当時から最高級品であった『金線タラバガニ缶詰』を今回は使います。
当店の販売価格で1缶16,200円です。
贅沢なカニ飯を楽しもうと、カメラマンと一緒に作りました。
60代の当店専属カメラマンは「懐かしいねぇ。」と昔と変わらないあけぼの缶の雰囲気を楽しみながら撮影してくれました。
太脚とほぐし身が入るのが「金線」の特徴です。
この形は機械ではできません。タラバガニを一つ一つ手作業で作るため、専属の職人が存在します。しかし、技術を持つ方はあと数名しかいないと言います。
いまでは全量オーダーメイドとなっています。
お米を砥ぎ、お釜(土鍋)に分量の水とともに入れ、たらばがに缶詰の汁ごとすべて投入します。
塩少々、醤油で味を調え沸騰させ、20分ほど炊飯。
三つ葉を散らして蓋をして、蒸らして完成です。
缶詰めに閉じ込められていた旨味がご飯にしみわたり、歯切れのよいカニの食感と旨味と合わさって、贅沢なカニご飯に仕上がります。
炊飯器で炊きたてのごはんに合わせて、30分ほど保温して手軽に楽しむこともできます。
もちろん缶詰の汁ごと投入してください。
凝縮したカニの旨味を余すところなくいかせるのが、缶詰の魅力です。
懐かしのあけぼの缶詰『金線たらばがに』
高級感のある手作りの貴重な一品です。年末年始の特別なギフトにお使いください。
■あけぼの『金線たらばがに缶詰』 120g 木箱入り アメリカまたはロシア産 北海道加工 手詰め ※常温
この世界観を皆様にお伝えしたと思い、歴史あるあけぼの缶ギフトセットもご用意いたしました。
是非ご検討ください。
↓あけぼの缶特集ページはコチラ