福井の里山に人を呼び込む、ドデカい“おあげさん”【特派員ブログ】

つぐまたかこ
つぐまたかこ

こんにちは。
うまいもん特派員・北陸担当のつぐまたかこです。
福井市は、世帯あたりの油あげ・がんもどきの年間消費金額が62年連続の全国1位!
そんなおあげさん好きの人たちが一目置く、おいしい油あげがあります。
できたてを食べられる里山の直売所レストランに行ってきました。

福井を代表する観光地、曹洞宗大本山の永平寺から北へ。石川県境に抜ける山道を20分あまり車で走ると竹田という里山地区に入ります。角を曲がると目の前に現われるのが、古民家テイストのファミレス風建物。ここが「谷口屋」です。


大きな立て看板には「竹田の油あげ 油あげレストラン 谷口屋」。油あげ好きの福井の人たちのみならず、今や全国各地に熱烈なファンがいる谷口屋の油あげは、この里山で作られているのです。そしてここは、直売所であり、全国でも珍しい油あげのレストランでもあります。お昼どきを少しずらして平日に行ったのですが、駐車場は混雑。レストランでも数組が待っていました。この山道を油あげ目当てにやってきた、私も含めてもの好きの行列です。


お目当ては、揚げたての油あげ。一番人気は、大きな油あげが一枚ドーンと出てくる「あげ一枚御膳」(写真上)だそうです。座布団のような見栄えですが、外側はカリッカリ。箸を入れるとサクッといい音がします。中は小さな気泡がいっぱいのふわふわ、大豆の甘さが広がる豆腐です。香ばしさと甘さ、表面と内側の食感の違い。ギャップ萌えは、いつの世も食いしん坊を魅了します。


あつあつを、特性の醤油だれと大根おろしでいただくのが定番ですが、私は何もつけず、もしくは越前の塩で食べるのが好き。大きいので、いろいろ味変が楽しめるのも魅力かもしれません。

あーおいしかった!と思うと「おみやげ、おみやげ♫」と財布が緩むのも食いしん坊。実はこの谷口屋の油あげ、今では金沢市内のスーパーでも手に入るのですが、やっぱり作っているところで買って帰りたい。ということで、まんまと買って帰ります。自宅で食べるときはフライパンで両面焼けばOK。焼き方は包装の裏側に書いてあります。揚げたての味とはいきませんが、ちゃんとカリふわの食感に仕上がります。


今回は読者のみなさまにお知らせするため、食べる前に大きさも計ってみました。

一辺は約14センチ。高さは約4センチです。油あげの常識がぶっ飛びますね。


谷口屋は、大正14年の創業。当時はこんなに大きな油あげではなかったとか。家族団らんで楽しく食べてもらえるように、徐々に大きくなり、現在の姿になったそうです。大きさだけではなく、原材料にも譲れないところがあるようで、大豆は谷口屋の油あげに合う品種を探し求め、にがりは雪の中で1年寝かせた越前にがり、揚げ油は圧縮製法の北海道産菜種油。油の温度を上げ下げしながら、徐々に水分を飛ばして生地をふくらませる手揚げは、完成まで約1時間という職人技です。

昔気質の油あげ屋さんと思いきや、直売所には豆乳を使ったスイーツもいろいろ並んでいます。なんと!バレンタインデー用に、ハート型のおあげさんも作っちゃったそうです。
おあげさん好きの福井市民ではありませんが、また、まんまと買ってしまう予感がします。
https://taniguchiya.co.jp/